商品コード:1430-005[Electrecord] V.オルロフ(vc)/ ハチャトゥリアン:Vc協奏曲
商品コード: 1430-005
商品詳細:ハチャトゥリアンはオイストラフ・ピアノ三重奏団の奏者一人ひとりに協奏曲を作曲している。レフ・オボーリンのために書かれたピアノ協奏曲(1936年)、ダヴィッド・オイストラフのために書かれたヴァイオリン協奏曲(1940年)、そしてスヴャトスラフ・クヌシェヴィツキーのために書かれたチェロ協奏曲(1946年)である。初演は1946年10月30日、曲の献呈を受けたクヌシェヴィツキーをソリストとしてモスクワ音楽院の大ホールで行われた。指揮棒を握ったのはアレクサンドル・ガウクであった。本作は3つの協奏曲の中で最も知名度が低く難度は同程度であるにも関わらず、他の2作品がピアニスト、ヴァイオリニストに取り上げられているような形ではチェリストの主要レパートリーに入っていない。録音点数も比較的少ない水準に留まっている。これは1955~56年頃ルーマニアで行われたモノラル録音でチェロにはウラジーミル・オルロフ(1928-1019)、ウクライナ・オデッサ生まれ。1942年に一家でブカレストへ移住し、ルーマニアのブカレスト音楽院で学び、1947年ブカレスト音楽院で一等賞受賞。同年にブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団との共演でデビューを果たした。1953年にはブカレスト国際コンクールで一等賞を獲得し、国家専属ソリストに任命された。1953年のブカレストでの国際青年祭コンクール、1957年のジュネーヴ国際コンクールで入賞している。1968年頃から西側レーベルへ録音を開始している。1971年にカナダへ移住し、トロント大学でチェロ科の主任教授に就任した。指揮は英国のユージン・グーセンス。何らかの理由でルーマニアを訪れた際の録音なのだろう。ユージン・グーセンス(1893- 1962)はSP期から録音を残す英国の大物指揮者であり、サーの称号を持つ人物である。オルロフは1953年頃からハチャトゥリアンのチェロ協奏曲を演奏していてレパートリーとなっていた。1956年頃グーセンスがヨーロッパ長期旅行中にブカレストへ立ち寄り、Electrecordの依頼で録音したとみるのが自然である。当時グーセンスはオーストラリアで活動しており、オーストラリアと英国を往来していたようであり、途中でルーマニアに立ち寄ることは十分に可能であった。ルーマニアの国営レコード会社Electrecordの狙いは国際的に活躍している指揮者のグーセンスを起用することでこの録音をかなり「国際的な録音」に見せることができる。国際的に名のある西側指揮者 × ルーマニアが誇る若手ソリスト × ソ連圏の代表的作曲家という組み合わせが文化外交的にも非常に都合のいい企画となった。
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