商品コード:1429-021[VSM] Y.メニューイン(vn) / メンデルスゾーン:Vn協奏曲Op.64, Vn協奏曲ニ短調 (2番)
商品コード: 1429-021
商品詳細:1972年頃、ブルゴスの指揮でロンドンso.と全2曲を録音。しかも今回は殆ど演奏されない1822年作のニ短調を含む。この曲はメニューインその人が、1953年ロンドンのメンデルスゾーンの子孫の家で発見。初演もまた彼の手で行われた。作者13歳の時の作品。1952年米RCA・LM 1720に世界初録音を入れた。指揮者はメニュイーン自身で弾き振りだった(RCAビクターo.)。尚そのLM 1720のA面はメンデルスゾーン:Vn協奏曲Op.64で、フルトヴェングラー指揮ベルリンpo.だった。メニューイン自身この曲の紹介を願ったのだろうか、複数回の録音がある。これが1971年2回目録音の仏オリジナル。因みに通常のメンデルスゾーン:Vn協奏曲とされるOp.64はこれが4回目の録音となる。非常に謙虚で初心にかえったような気分が伝わってくる。ブルゴスというラテン系指揮者との珍しい共演で、腕が落ちたとされる1960年代と比べると、また盛り返したように感じる。かなりの自己鍛錬を重ねたことがわかる濁りのない綺麗な音が出ている。表現力は速弾きや完璧さの追求よりも、深い精神性や温かみのある歌心、音楽の全体像を伝える表現を重視するように変化した。1970年代に入ると独自の境地を確立し、再び高い名声を得たといえる。1970年代には、自伝『未完の旅程』を出版し、自身の音楽人生を振り返えっている。神童ヴァイオリニストとしてデビューし、戦前は10代にして大ヴァイオリニストと認められるも1950年代後半以降は脊椎の手術の影響のためかボウイングが衰え始め、音色の線が細くなり、音程やリズムに難がある録音も少なくなかった。その為1960年以降を魅力を欠く凡演として全否定する向きもある。ところが、1980年頃以降の録音はヨガの成果のためかボウイングに問題がなくなり、技巧・音色も安定し、出来不出来も少なくなるのである。その最上の例が推薦盤の最初に挙げたマズアとのベートーヴェンである。1970年代は衰えからの脱却を復活の模索中だったようである。頂点から一度転げ落ちた音楽家に再生の経緯を音で追ってみるのも面白い。
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