商品コード:1429-041[VSM] S.リヒテル(pf)/ ブラームス:Pf協奏曲2番Op.83
商品コード: 1429-041
商品詳細:ブラームス最盛期の代表作であり、難曲としても知られる協奏曲2番は、ピアノと管弦楽が対等に扱われ、まさに交響曲を思わせる大曲。この1969年、ロリン・マゼールとの共演は、リヒテルの同曲の数ある録音の中で最後のものと思われる。少々ゆったりめのテンポだが、豪快で力強い打鍵、溢れる色彩感。圧倒的な存在感を示すリヒテルにマゼールも負けじと挑みかかる白熱の共演。マゼール/パリ管との珍しい組み合わせ。1969年リヒテルは長期間の欧州演奏旅行に出た。1月22日ザルツブルグ、バルシャイ指揮モスクワ音楽院管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第27番K.595を皮切りに、ドイツ~イタリア~ポルトガル~スペイン~フランスと11月3日までかけた長い遠征であった。途中の4月20日~5月20日の一カ月モスクワに帰ったが、5月29日にはイタリアに入り6月26日にはフランス・トゥールーズ、7月8日パリへ到着、その足で9月15~17日ベルリンにてオイストラフ、ロストロポーヴィッチ、カラヤン指揮のベルリン・フィルとベートーヴェンの三重協奏曲を録音し、9月23日に一旦帰国し、レニングラードでオイストラフと共演した後10月24日から28日ロリン・マゼールと当録音を行っている。数回帰国しているが長居はせず、すぐに欧州に戻るというハード・スケジュールで動いていたことがわかった。ブラームス:Pf協奏曲2番の後10月28日から31日および11月3日にパリで同じくロリン・マゼールとバルトークのピアノ協奏曲第2番を録音している。これが旧ソ連の外貨獲得部隊の日常的なスケジュールだったのだろう。同年12月には英国マンチェスターでシューベルト Variations on a theme by Huttenbernner,D576を録音している。この1969年はカラヤンが音楽顧問であり、不在が多い中、L.マゼール指揮パリo.と2つの録音が確認できた。当時パリo.は混乱期でマゼールも安易に客演出来たのだろう。小澤征爾もこの時期に数点の録音がある。リヒテルとマゼールはこの録音が初顔合わせでブラームス:ピアノ協奏曲第2番、バルトーク:ピアノ協奏曲第2番、翌1970年ロンドンso.とプロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番を録音している。リヒテルは前の月の1969年9月15-17日にベルリンでEMIが録音したベートーベン三重協奏曲でのカラヤンとの共演の際にトラウマを抱えており、マゼールとパリでなら録音してもよいと考えたのだろう。マゼールと3回連続で録音したのはカラヤンとはご免であるという意思表示に違いない。リヒテルを立ててくれるマゼールには共感を持ったのだろう。この録音は両者バランス良く、上手くいっている。リヒテルはカラヤンからマゼールに乗り換えたということである。パテ社はベルリンpo.への対抗意識があり、リヒテル/マゼール/パリo.の連続録音で敵国ドイツ物レパートリーでベルリンpo.を席巻したのである。
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