商品コード:1418-033[MELODIYA] M.フィヒテンゴリツ(vn) / スカルラッティ:Vnソナタ集(編曲5曲)/ニ短調K.77, ホ短調K.81, ニ短調K.89, ニ短調K.90, ト長調K.91
商品コード: 1418-033
商品詳細:ドメニコ・スカルラッティ(1685 - 1757)はイタリアのナポリ出身の555曲ものチェンバロのための練習曲集やオペラによって知られる作曲家。バロック期の巨星である。ラルフ・カークパトリックのK.番号とジョルジョ・ペステッリの著書によるペステッリ番号(P.)、そして音楽学者で鍵盤楽器奏者のエミリア・ファディーニが付けたファディーニ番号(F.)ある。かつてはロンゴ番号が広く使われたが、現在最も多く使われているのはカークパトリック番号である。これら多くの研究者がスカルラッティの曲を研究・分類している。それらの中で「ヴァイオリン・ソナタ」はオリジナルの曲ではなく、主に鍵盤楽器のために書かれた555曲のソナタの中から、旋律楽器と通奏低音のスタイルを持つ楽曲をヴァイオリン用に演奏(または編曲)したものを指す。特にスカルラッティ自身の手による『ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ K.88~K.90』などが代表的である。したがってK.88~K.90の3曲はオリジナル編曲といえる。スカルラッティの代名詞である555曲の鍵盤(チェンバロ)ソナタの中には、元々2声部で書かれているなど、ヴァイオリンで演奏するのに非常に適した楽曲が多く含まれている。現代のヴァイオリニストたちも、自身のレパートリーやアンサンブルの曲としてこれらの鍵盤ソナタをヴァイオリンとハープシコード(またはピアノ)用に編曲して演奏している。このLPもそうした編曲集の一つでソナタ〇番の通し番号が付いてるが、それはこのLPの中だけの通し番号と思われる。スカルラッティによるオリジナル編曲はK.89とK.90の2曲があり、他の曲も近接する3曲である。1980年代においては普通に演奏される編曲となったのだろう。Vnのミハイル・フィヒテンゴリツ(1920-1985)はウクライナ・オデッサ生まれのウクライナ人。生地の音楽院でピョートル・ストリャルスキーに学んだ後、モスクワ音楽院でアブラム・ヤンポリスキーとマイロン・ポリアキンに学んだ。1935年には全ソ連青少年音楽コンクールで入賞し、第1回の1937年のエリザベート王妃国際音楽コンクールにヴァイオリン部門でで6位入賞を果たした。1位はD.オイストラフ、7位はボベスクだった。1946年頃から手の麻痺に悩まされるようになった為、演奏活動を一時中断し、1947年頃からグネーシン音楽学校で教鞭を執った。スターリン政権の政府高官の娘と結婚し、その後政権が転覆した為その高官は処刑された。フィヒテンゴリツ自身も音楽活動を停止させられた。1980年代に入り名誉回復した。芸術と政治が連想する国では起こりうる事態である。他にバッハのVnソナタなどの録音がある。1960年代の録音はないと思われる。細身の音質でオイストラフのようなタイプとは正反対のスタイルを持つ。バロック系に強いタイプ。過度なヴィヴラートは行わずストレートにメロディーを奏で、感情を抑制する演奏である。ロマン派を専門とする奏者とは一線を画する硬派のヴァイオリン奏者。歌い過ぎず、過度な装飾を排したシンプルが魅力のヴァイオリン奏者である。澄んで濁りのないストレートな音を出す奏者で、バロック好きには評価されるヴァイオリン奏者だろう。オルガン伴奏で教会的な気分は申し分ない。
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