商品コード:1414-026[HMV] A.コルトー(pf) / シューマン:謝肉祭Op.9, 交響的練習曲Op.13, 主題と練習曲(遺作含む完全版)
商品コード: 1414-026
商品詳細:数少ないコルトーのALP/FALPの一つ、シューマンの初期プレスはこれ一つしかない。ピアノという楽器の魅力を最も感じさせてくれる演奏家はやはりコルトーが最初の人だろうとつくづく感じさせてくれる録音。一種閃きにも似た技巧と、それを技巧と感じさせない魔法の指使い。語る指、歌う指、それがコルトーだ。彼の真髄を心ゆくまで楽しめる一枚。ショパンだけでなくシューマンも彼のマジックに惹き込まれてしまう。ショパンはコルトーで聴けと言われてきたが、ワーグナーに心酔し、ドイツを愛したコルトーのシュ―マンは別格である。若き日のコルトーにとってヒーローはドイツの音楽家、反ユダヤ主義で知られるワーグナーだった。その素晴らしさを広める為、自らが指揮者となって演奏会を開き、借金を抱え込んだこともある。やがてドイツ文化全般を愛好するようになる。戦後、コルトーは対独協力者として裁判にかけられ、フランス楽壇からは追放されてしまう。そこで英国HMVと契約していくつかのモノラル録音がHMVに残された。シューマンもショパンと同じくらい好きだったらしい。パリではエコールノルマルの学長に就任するも抗議の嵐にさらさたという。80歳を超えても演奏活動を行ったが、晩年はみじめであった。1962年6月85歳で亡くなるが、葬儀に公の代表者は誰ひとり出席しなかった。しかしコルトーのピアノは常人には真似のできない特別な才能があったことは認めざるを得ない。欧州の政治は彼の音楽を聴く上で全く関係がない。コルトーの全盛期は1960年代だと言われるが、1953年の時点でこのようなシューマンの解釈は多分に時代遅れで全てがSP時代の継続である。しかし2020年を生きる我々にとって1953年時点でここまで完全なSP的世界をモノラルで聴かせてくれるピアニストは僅か一握りしか居なかったことは確かである。タッチはCOLH 306の旧録音が上だと思うが、COLH 306は空気感が残念ながらかなり欠落している。LPで残された新録音の克明な世界観は余人をもって代え難いと言える。コルトーは正確無比なピアニストではない。直感的なセンスで弾いてナンボのピアニスト。その直感を味わうのにこれ以上の録音はあるまい。
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