商品コード:1383-018[SUPRAPHON] K.アンチェル/ ブラームス:交響曲2番Op.73

[ 1383-018 ] Brahms, Karel Ančerl ‎– Symphony No. 2


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商品コード: 1383-018

作品名:ブラームス:交響曲2番Op.73--1.Allegro Non Troppo--2. Adagio Non Troppo-- | --3.Allegretto Grazioso (Quasi Andantino) - Presto Ma Non Assai - Tempo I--4. Allegro Con Spirito, 悲劇的序曲Op.81
演奏者:K.アンチェル指揮チェコpo.
プレス国:旧チェコ・スロバキア, Czechoslovakia
レーベル:SUPRAPHON
レコード番号:SUAST 50774
M/S:ステレオ, stereo
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:8/7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【旧チェコ・スロバキアでの輸出仕様・ステレオ・オリジナル】---赤/銀SC, 12時にMade in Czechoslovakia, グルーヴガード厚, Ⓟ1967, マトリクス:E 1033 H A/E 1034 C A, 1971年製造分
ジャケット:【旧チェコ・スロバキアでの輸出仕様・ステレオ・オリジナル】---折返表コートペラ, 小型金ステレオシール付き, ⓅなしⒸ1968, ジャケ裏年号:なし
トピックス:1967年6月5/7日プラハ・芸術家の家(ルドルフィヌム)・ドヴォルザーク・ホールSUPRAPHONスタジオにてモノラル/ステレオ録音, 録音技師:František Burda, プロデューサー:Zdeněk Zahradník, 録音監督:Jaroslav Zach, 編集/カッティングマスター:František Burda, 1968年国内仕様:0 10 0229/110 0229・同年輸出仕様:SUA 10774/SUA ST 50774(当装丁)にて初リリース, これは初年度リリース分輸出仕様・ステレオ・オリジナル, アンチェルのブラームスは1/2番のみ録音, 録音から約1年後の1968年8月チェコ事件が起こりアンチェルはカナダへ亡命したまま帰らなかった, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細:アンチェル/チェコpo.はブラームスを1/2番のみ録音。ゲヴァントハウスと並ぶ東の伝統あるオケとして、チェコpo.はアーベントロート、ターリヒ等、名だたる巨匠と共に続いてきた。ウィーンpo.やベルリンpo.と比べても遜色ない優れたオケなのだが、録音技術等の為に、果たしてその実力が正確に伝わっていたのか疑問が残る。スケール感が今一つ出てこなかった。この赤/銀SCレーベルは、まずまずのレベルにある。ターリヒに比べ、少々優しくなったアンチェルも良い。カレル・アンチェル(1908-1973)は南ボヘミア地方の裕福なユダヤ人一家に生まれた。そのことがアンチェルの人生に暗い影を落とす。ユダヤ系であった為に、ナチスに家族全員収容所に入れられる。収容所を転々とした挙句、1942年、アンチェルの両親と妻と子供は、アウシュヴィッツでドイツ兵によって虐殺される。そして、アンチェルは、テレジンの収容所でひとり終戦を迎えた。終戦後、崩壊寸前だったプラハ放送交響楽団を2年で世界的なオーケストラに仕立て上げ、1950年にはクーベリックの去った後こちらも悲惨な状況にあったチェコ・フィルに就任、4、5年で世界的水準にレベルアップさせた。'50年代後半には一流オケとして世界中を演奏旅行に出掛ける。日本への来日は1959年、そのとき偶然ウィーン・フィル初来日が重なったが、その時のチェコ・フィルの充実したアンサンブルはウィーン・フィルを凌いでいたという。1968年、チェコで起こった自由化・民主化の運動を鎮圧させる為に、ソ連はワルシャワ条約機構軍を進駐させた。いわゆるチェコ事件である。そのときたまたまアメリカ演奏旅行中だったアンチェルは、かねてよりチェコ政府に対して反感を抱いていたこともあり、チェコ・フィル、プラハ音楽アカデミー教授を捨ててカナダに亡命する。そして前指揮者の退任が決まっていたトロント交響楽団に着任する。が、その後は肝臓疾患と糖尿病に苦しみ、ほとんど目立った活躍をすることなく、1973年に異国の地でこの世を去る。65歳だった。近年代表作である「新世界より」は圧倒的な人気を誇り、アンチェルは日本でブレイクした。アンチェルが去った後、チェコ・フィルがあの輝きを取り戻すことはなかった。悲惨な人生を体験したアンチェルの音楽は押しなべて優しく感じる。上品であり押し付けがない。ターリヒと並び称されるべき指揮者だろう。

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