作品名：ショパン:Pfソナタ3番Op.58--1.Allegro Maestoso--2.Scherzo (Molto Vivace)--3.Largo-- | --4.Finale (presto Non Tanto), 幻想曲 ヘ短調Op.49

レーベルタイプ：【フランスでのモノラル・第2版】---紺/銀音符段なし, グルーヴガード厚, スタンパー/マトリクス:XAX 2053-2S/XAX 2054-2S, 1964年頃の製造分・M6と2種並存のPathéプレス

ジャケット：【フランスでのモノラル・オリジナル】---棒付厚手ボード(粗目紙厚手・ザラザラ表面), ⓅⒸなし, ジャケット裏年号:なし(フランス・モノラル最古)

トピックス：1960年4/6月ロンドン・アビー・ロード第3スタジオでのモノラル/ステレオ録音, 録音技師:Harold Davidson, プロデューサー:Walter Jellinek, 英国では1962年Columbia Graphophone Company Ltd. Hayes・Middlesex・Englandにてコピーライト登録・同年英COLUMBIA:33CX 1755/SAX 2401(B/Sレーベル)にて初リリース, フランスでは1962年仏COLUMBIAからモノラル:FCX 977(紺/銀音符段付レーベル・当ジャケット入り)にて初リリース→1964年頃紺/銀音符段なしレーベル・当ジャケット入り(当アイテム), 1962年頃ステレオ:SAXF 977(紺/銀stereo段付レーベル・当ジャケット・横長ステレオ・シール付き)にて初リリース, これは1964年頃製造のモノラル第2版盤が1962年頃製造のオリジナル・ジャケットに入るモノラル第2版, 段付レーベルのモノラル盤は当社未入荷で未確認(理論上存在する), アラウの英COLUMBIA時代のソロ録音の一つ

商品詳細：クラウディオ・アラウ( 1903- 1991)はチリ・チリャンの生まれ。1911年にサンティアゴでデビューし、同年チリ政府の援助によってドイツに留学。ベルリンのシュテルン音楽院で、リストの高弟であるマルティン・クラウゼに師事(同門にエトヴィン・フィッシャーがいる)。ベルリンでのデビューは1914年。大成功を収め、以後ニキシュ、メンゲルベルク、フルトヴェングラーらの大指揮者と共演。ヨーロッパでの名声を確立する。1925年には母校シュテルン音楽院の教授に就任。1927年にはジュネーブ国際ピアノ・コンクールに1位入賞。1935年からはベルリンでバッハとモーツァルトの全クラヴィーア曲の連続演奏会を開く。1941年、カーネギー・ホールにデビューし、翌年より本拠をアメリカに移す。第二次大戦後は南北アメリカ、東西ヨーロッパ、アジアなど世界的に活躍(日本には1965年初来日)。最晩年までコンサート、録音活動を精力的に行い、文字通り「巨匠」の名にふさわしい活躍をみせた。1941年から米国RCAにSP録音を開始する。1947年頃から米COLUMBIAに移籍し、1952年頃までSP/LPに録音を残した。多彩なレパートリーを持ち、PHILIPSへ移籍する以前にかなりの数の録音を英COLUMBIAに残した。英COLUMBIAヘは1956年頃から録音を開始、1962年頃までに15点前後のLPがあると思われる。これもその一つで、ロマンチックな芸風で派手さはなくとも味わい深いスタイルで世界中にファンが多い。派手さはないが噛めば噛むほどに味わいの増すピアニストとして知られる。特に1960年頃の録音ではロマンチックさよりもパワフルで曖昧さのない明晰さを主軸とした演奏をしている。アラウに巨匠的な味わいが出てくのは晩年の事であり、ここではまだ若い力で突進する技巧も併せ持った時代の演奏が聴ける貴重な録音!英COLUMBIA時代は渋さより、こういった元気の良い演奏が多いのが特徴であるが、当録音は意外にもパワーを抑えた地味な印象を受ける。振幅の大きいロマンティックな演奏である。

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