商品コード:1382-015[PHILIPS] C.ハスキル(pf) / シューベルト:Pfソナタ21番D.960, モーツァルト:Pfソナタ10番K.330
商品コード: 1382-015
商品詳細:このカップリングは初出ではない。シューベルト:Pfソナタ21番は1951年に録音されシューマン:色とりどりの小品~3曲とのカップリングで1952年にはA 00108 Lで初リリース。モーツァルトのソナタK.330は1954年頃の録音でK.573とのカップリングで10"盤・A 00724 Rで発売された。何方も入荷の非常に少ない希少盤である。もしあっても古いプレスの為盤質7は望むべくもないだろう。この2曲は1957年頃カップリングされてA 00484 Lで発売された。モーツァルトの12"化という目的もあったと思われる。特に10"盤で出たモーツァルトのソナタは入手が困難である。この12"盤が出たことでモーツァルトのソナタを12"で聴くことができるようになった。2曲ともオリジナルではないが単なる再版ではなく、当社ではカップリング替LPと称している。何処の大手レーベルでも最初に10"盤で出た曲は時代の要請と共に何らかの形で12"盤化され発売されるケースが多い。その際の企画が10"盤2枚をカップリングすると、圧縮された音質低下が激しいが、当盤のようなやり方の場合、そこまで極端な音質低下は起こらない。ハスキルのモーツァルトのソナタという重要な録音をより良い音質で12"盤で愉しんでもらうための配慮であった。モーツァルトのソナタはB面の4/5を使っていて、滲みあるハスキルのピアノの特徴がよく出ている。A面全部とB面の1/5にまたがるシューベルはハスキルのPHILIPSにおける最初期録音であり名演として知られる。名演の多いソナタではあるがハスキルの演奏には独自の世界観があり、こぼれそうな柔らかい音の周りにたっぷりとまとわり付いた付帯音が全く独自の世界を創造している。何方もハスキルの代表作であり、この新しいカップリングで我々はハスキルの1950年代前期の名演を愉しむことができるのである。
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