商品コード:1382-022pb[PHILIPS] R.カサドシュ(pf) / ドビュッシー:Pf作品集Vol.3/前奏曲第2巻, 2つのアラベスク, 子供の領分

[ 1382-022pb ] Debussy, Robert Casadesus, – Préludes Ⅱ Deux Arabesques Children's Corner Suite


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商品コード: 1382-022pb

作品名:ドビュッシー:Pf曲集-3/前奏曲第2巻(全12曲)--1.霧--2.落葉--3.落葉--4.妖精たちはあでやかな踊り子--5.ヒースの荒野--6.奇人、ラヴィーヌ将軍--7.月光に濡れる謁見のテラス--8.水の精--9.ピックウィック殿讃頌--10.カノープ-- | --11.交互する三度--12.花火, 2つのアラベスク~第1番Andantino con moto, 同:~第2番Allegretto scherzando, ピアノ組曲「子供の領分」(全6曲)--1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士-
演奏者:R.カサドシュ(pf)
プレス国:フランス, France
レーベル:PHILIPS
レコード番号:A 01274 L
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【フランスでのオリジナル】---赤/銀Minigroove内溝, フラット重量, スタンパー/マトリクス:AA 01274 ▽1L =2 670/AA 01274 ▽2L =3 670, 1956年頃製造分(フランス最古)
ジャケット:【フランスでのオリジナル】---折返両面版ツヤペラ, Volume 3, ⓅⒸなし, ジャケ裏年号:なし(フランス最古)
トピックス:前奏曲2巻:1954年1月18日・組曲「子供の領分」:1950年4月1日米国ニューヨーク・コロンビア30番街スタジオでのモノラル録音, 1955年頃米COLUMBIA:ML 4978にて初リリース, 1955年頃フランスでは仏PHILIPS:A 01274 L(当装丁)で初リリース, 全3枚で完結する, A 01225 L/A 01262 L/A 01274 L, 前奏曲第2巻はSP録音あり1946年米COLUMBIA:ML 4019でリリース, 前奏曲1巻:1953年8月4日録音(A 01225 L), 古典的名演として有名, これはそのフランス盤オリジナル, オランダでも同じ番号でリリースされた, 欧州盤はどれも相当希少, 英国でもリリースされたはずだが番号不明(未入荷), 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細:カサドシュのドビュッシーはラヴェルに比べ少ない。英・仏・蘭の3種が存在するが、同一国で揃ったことは当社でも未だにない。彼の抑制の効いた古典的様式は彼の後、続く者が現れなかった。M.アース、C.エルフェ等を輩出。仏ピアノ界の重鎮的存在。一聴大人しいが、その美しさは絵画的。古典的な名演として昔から名高い。フランス盤の入荷は非常に少ない。ロベール・カサドシュ(1899-1972)はパリ生まれのピアニスト。パリ音楽院でルイ・ディエメに師事して、1913年に首席を、1920年にはディエメ賞を獲得。1921年にピアニストのギャビー夫人と結婚した。1922年からラヴェルと協同してピアノロールへの録音を行い、フランスやスペイン、英国でもラヴェルと共演した。1935年からフォンテーヌブローのアメリカ音楽院で教鞭を執り、第二次世界大戦中は米国に亡命した事もあって、米COLに多くの録音を残した。。戦後は1950年に帰国し、1952年までパリにあるアメリカ音楽院の院長となった。初録音はSP時代の1928年に遡り、亡くなる3年前の1969年6月まで、約40年以上に亘る芸歴がある。LP録音の多くが米コロンビアで、1940年2月、ニューヨークでのラヴェルとモーツァルトのソロ曲に始まり、多くの作曲家の協奏曲、室内楽曲、ソロ作品を網羅している。1960年代にはアムステルダム・コンセルトヘボウo.との共演が数点ある。夫人のギャビー・カサドシュもピアニストで連弾録音や複協奏曲の録音も多数ある。息子のジャン・カサドシュもピアニストとして録音を残している。ロベールはモーツァルトの協奏曲を多数録音している為モーツァルト演奏家の一人としての名声が高い。またフランス音楽の米国への紹介者としての功績も高いものがある。中でもLP3枚で発売されたラヴェルのPf作品全集とドビュッシーのPf作品集は評価が高い。どちらも米COLUMBIA録音だが欧州ではPHILIPSから発売された。Vol.1のB面にはギャビー夫人との連弾曲を含んでいる。ドビュッシーは全集ではなかったが主要曲が含まれ3枚のLPに収めたことは当時の米COLUMBIA社の戦略であったと思われる。1950年代に3枚を超えるピアノ作品シリーズは危険と判断されたのは頷ける。ラヴェル:ピアノ曲全集が1951年に集中的に録音されたのに対し、ドビュッシーは1950年、1953/54年、1956年と散発的な録音のされ方である。元々シリーズ化を考えた録音ではなかった証拠といえる。その為フランス発売では纏まって、1956-7年頃に連番ではないバラ3枚で発売された。カサドシュのドビュッシーは米国にこれらの音楽を紹介するという重要な使命を帯びていた。その為あまりに凝った演奏は避けたような気がする。米国の聴衆に受け入れられるように明晰で客観性の高いスタイルで貫かれる。情感はある程度排し辛口といってよい演奏である。当時としては重要な判断であったと思われる。しかし実はこれがその後、世界的に万人に受ける演奏として模範的スタイルとなったのである。フランス人がフランスの聴衆に聴かせる演奏とは同じではない。この演奏こそドビュッシーのピアノ音楽の国際化を目指したスタイルの標準となったと思われる。これはそのVol.3。

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