商品コード:1382-029p[PHILIPS] C.アラウ(pf) / ベートーヴェン:エロイカ変奏曲Op.35, 6つの変奏曲Op.34, 32の変奏曲WoO.80
商品コード: 1382-029p
商品詳細:アラウがPHILIPSに移籍し、1962-66年に完成させたベートーヴェン:Pfソナタ初全集録音は今もって高い評価を受けている。大仕事を終えて余裕があったようで1968年に3曲の変奏曲を録音した。先頭の「エロイカ変奏曲」は1952-3年頃米DECCAにモノラル録音していた。これは2回目の録音だがアラウの米DECCA録音は1951-3年までの僅かな期間だけで殆ど知られていない。クラウディオ・アラウ( 1903- 1991)はチリ・チリャンの生まれ。1911年にサンティアゴでデビューし、同年チリ政府の援助によってドイツに留学。ベルリンのシュテルン音楽院で、リストの高弟であるマルティン・クラウゼに師事(同門にエトヴィン・フィッシャーがいる)。ベルリンでのデビューは1914年。大成功を収め、以後ニキシュ、メンゲルベルク、フルトヴェングラーらの大指揮者と共演。ヨーロッパでの名声を確立する。1925年には母校シュテルン音楽院の教授に就任。1927年にはジュネーブ国際ピアノ・コンクールに1位入賞。1935年からはベルリンでバッハとモーツァルトの全クラヴィーア曲の連続演奏会を開く。1941年、カーネギー・ホールにデビューし、翌年より本拠をアメリカに移す。第二次大戦後は南北アメリカ、東西ヨーロッパ、アジアなど世界的に活躍(日本には1965年初来日)。最晩年までコンサート、録音活動を精力的に行い、文字通り「巨匠」の名にふさわしい活躍をみせた。1941年から米国RCAにSP録音を開始する。1947年頃から米COLUMBIAに移籍し、1952年頃までSP/LPに録音を残した。多彩なレパートリーを持ち、PHILIPSへ移籍する以前にかなりの数の録音を残した。英COLUMBIAヘは1956年頃から録音を開始、1962年頃までに15点前後のLPがあると思われる。録音歴は長く1930年代からSPも存在する。RCA、米DECCA、米COLUMBIA、英COLUMBIA、EMI、PHILIPSと多くのレーベルに録音を残した。アラウの芸風は噛めば噛むほどに味わいの増すピアニストとして知られる。特にPHILIPSでの録音では安定感がましてパワフルで、より技巧を抑えて知的な構築力が増してくる。次第に巨匠的な味わいが出てくるのもPHILIPS時代である。PHILIPSの録音もホール残響を生かした自然で柔らかいステレオ録音であり重量感が一層味わえる。この変奏曲集にも上記のような印象が強く出ている。
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