商品コード:1382-032[PHILIPS] B.ダヴィドヴィチ(pf) / ショパン:24の前奏曲Op.28(全曲)

[ 1382-032 ] Chopin, Bella Davidovich ‎– 24 Preludes, Op.28


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商品コード: 1382-032

作品名:ショパン:24の前奏曲Op.28/1番 アジタート「愛人への熱い恋慕」, 2番 レント「悲しい瞑想:彼方に寂しい海が…」, 3番ヴィヴァーチェ 「小川のうた」, 4番 ラルゴ「墓の傍で」, 5番アレグロ・モルト「心いっぱいのうた」, 6番 レント・アッサイ「郷愁」, 7番 アンダンティーノ 「楽しい思い出は香水のように漂う」, 8番 モルト・アジタート「降りしきる雪、吹きすさぶ風、荒れ狂う嵐、しかしわが重い心はそれを凌ぐ風」, 9番ラルゴ「予言の声」, 10番アレグロ・モルト「降る花火」, 11番ヴィヴァーチェ「乙女の願い
演奏者:B.ダヴィドヴィチ(pf)
プレス国:オランダ, Holland
レーベル:PHILIPS
レコード番号:9500 666
M/S:ステレオ, stereo
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:8
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【オランダでのオリジナル】---赤/白3本線土手, 枠内3時に白字でMade in Holland, グルーヴガード厚, Ⓟ1979, スタンパー/マトリクス:AA 9500 666 1Y 2 Ⓟ1979 670/AA 9500 666 2Y 2 Ⓟ1979 670, 1979年頃製造分(オランダ最古), 赤/銀3本線レーベル存在せず, ドイツ語表記・ドイツ語圏流通分
ジャケット:【オランダでのオリジナル】---両面コートペラ, ジャケ裏年号:なし, ⓅⒸなし, 3か国語表記・欧州圏流通分(オランダ最古)
トピックス:【入荷の少ない希少タイトル!】---1979年3月スイスでのステレオ録音, 録音詳細不明, オランダでは1979年N.V. Philips Phonografische Industrieによりコピーライト登録・同年PHILIPS:9500 666(当装丁)にて初リリース, フランスでは同年PHILIPS:9500 666(赤/銀4本線中黒レーベル・見開両面ツヤ背赤)にて初リリース, 入荷の少ない希少タイトル, 演奏・音質とも第一級レベル!, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細:ベラ・ダヴィドヴィチ(1928-)は、ユリアン・シトコヴェツキーの夫人として、またディミトリー・シトコヴェツキーの母として、そしてイグムノフの高弟としてのピアニスト。ロシアでも名だたる名手であったダヴィドヴィチ。1950年にはモスクワ音楽院の教授になっていたが、1958年夫が亡くなり、息子でヴァイオリン奏者のディミトリーがアメリカのジュリアード音楽学校で学ぶために渡米している。1977年以降、ソ連側からの国外演奏許可などが制限されるようになり、特に息子が出国したことが影響して、ベラ自身の国外ツアーもキャンセルされるなどの圧力があった。ダヴィドヴィチと母と姉の3人が1978年に移民申請をし、それが認められて全員が米国に移住した。一家は1978年末、ニューヨーク州クイーンズ区に住み始めた。1982年よりニューヨークのジュリアード音楽院で教鞭を執った。米国市民権はその後取得しており、出国からだいたい6年後、1984年頃らしい。出国に際し、持ち出せる所有物の制限があり、多くの物をロシアに残してきたという。1979年カーネギーホールでのアメリカでのデビューが大きな成功となり、教育者としても活動を始め、ジュリアード音楽院での仕事がオファーされたようだ。1970年代後半、ソ連ではユダヤ系音楽家や知識人の出国許可が次第に緩和されたことで、ダヴィドヴィチは強引な亡命ではなく、ソ連文化省の許可を得て、ビザを取得して正式に米国に渡っている。「亡命」とする記事は多いが、冷戦期、ソ連の著名音楽家が西側に定住すると、西側メディアでは政治的意味合いを強調して「亡命」と報道された。しかし実際には、ダヴィドヴィチは密出国や亡命申請ではなく、公式手続きを経た合法的な移住であった。ロシアでのキャリアを捨ててニューヨークに居を構えたダヴィドヴィチ。PHILIPSと契約し新たに録音を世に出した。アメリカでは無名だった彼女が、"フランツ・リストの再来"と絶賛されたことのあるラザール・ベルマンが「私より彼女のほうがショパンは上手い」と発言して注目を集めたが、ダヴィドヴィチは、ベルマンとはキャリアが違う格上の大物である。2000年を過ぎても録音を出し続け80歳でロシアへ演奏旅行に!ダヴィドヴィチは勿論MELODIYAにも録音はあるが、渡米後のPHILIPS録音も見逃せない。これは1979年3月スイスでの録音。PHILIPSの場合、契約の関係で米国内での録音ができず、スイスまで飛んだらしい。MELODIYAのモノラルのような太い音は出ないが、逆にクリアーな録音で細部まで見通せる録音である。独自の世界観で展開されるショパンは時代を超越しており、時代を気にする意味はない。明快なタッチと豊かな感情表現があり、遅めのテンポ。ピアニスト、ダヴィドヴィチの芸術と呼ぶべき圧巻の演奏である。

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