商品コード:1381-034nb[MELODIYA] V.ピカイゼン(vn)/ メンデルスゾーン:Vn協奏曲Op.64, ヴィエニャフスキ:Vn協奏曲1番Op.14
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商品詳細:日本でも知られるようになったロシアのヴィクトル・ピカイゼンは、1971年に入れたバッハの無伴奏で注目される。これはメンデルスゾーン/ヴィエニャフスキのメロディアプレス。鋭利な刃のようにシャープな切れ味の音色、かつ造形は線が太く気合が凄まじく、ヴィエニャフスキによく表れている。メンデルスゾーンでは冒頭のメロディーを常に軽くかかったヴィヴラートで包むものの、切れ味は凄まじい。ロシアが生んだ逸材。師を完全に越えた!ヴィクトル・アレクサンドロヴィチ・ピカイゼン(1933年 - 2023年)は現ウクライナのキエフ出身。5歳でヴァイオリンを始めると1941年から1944年までキエフ音楽院にて学ぶ。その後モスクワに移ると、グネーシン音楽院にて同郷のデヴィッド・オイストラフと出会い、12歳から13年間D.オイストラフに師事する。この出会いから、モスクワ音楽院および同校の大学院にあたるクラスを27歳で卒業する思春期~青年期の間、オイストラフの薫陶を受け続けた。この大学院クラスまでの全課程を完了したのは後にも先にもピカイゼンだけであり、名実ともにオイストラフの一番弟子といえる。受賞歴では在学中の1949年から「プラハの春」コンクール(2位)、1955年エリザベート王妃コンクール(5位)、1957年のロン=ティボー国際コンクール(2位)、1958年の第1回チャイコフスキー国際コンクール(2位)と数は多いが、全て次席以下に甘んじていた。そのピカイゼンが1965年に遂にグランプリを獲得したのが、他ならぬパガニーニ国際コンクールだった。ピカイゼンがパガニーニ以外に生涯をかけて愛奏したもう一つの作品がバッハの無伴奏Vnだった。この録音でピカイゼンの名声は国際的に盤石となる。当協奏曲集は1969/1970年の録音でバッハの無伴奏以前になるが、同様のよく切れるシャープな音には絶妙なヴィヴラートがかかり、ロマンティックになり過ぎず、やや硬派とも言える表情で歌うメンデルスゾーンは好感が持てる。B面のヴィエニャフスキでは特にこの鋭い表情が曲にマッチして孤高の雰囲気を醸し出す。あまり注目されることがないLPだが、ピカイゼンの本質がよく出た秀演!
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