商品コード:1381-056[Concert Hall] C.フェラス(vn)/ ラロ:スペイン交響曲Op.21, バレエ音楽「ナムーナ」(抜粋4曲)
商品コード: 1381-056
商品詳細:多国籍レコード会社である「コンサートホール・レーベル」は当初価格の安さと通信販売方式という手軽さで世界中に展開し、大きな成功を収めたレーベルだったが、音楽家の知名度や使用できるオケのレベルなどでニ流の扱いに甘んじていたところがあった。しかしそういう流れを打破する為か、1960年代中期にはチェロのピエール・フルニエの録音を行い、世界をアッと言わせた。大物器楽奏者の第2弾として契約が交わされたのがヴァイオリンの大物であるクリスチャン・フェラスである。クリスチャン・フェラス(1933 - 1982)はフランス生まれのヴァイオリニスト。モノラル期はDECCA、Telefunken、EMI系等に多くの名演を残した名ヴァイオリン奏者である。1964年頃から相棒のピエール・バルビゼとともにDGGに移籍し、カラヤンと組んで多くのメジャーVn協奏曲録音を残したことで知られる。DGGに残した最後の録音が1968年の小品集で1969年に発売され、それがDGGでの最後のLPとなった。その隙間に乗じたのが「コンサートホール」であった。1970年にはラロ:スペイン交響曲、1971年からは古き相棒のピエール・バルビゼと2回目のベートーヴェン:Vnソナタ全集、1972年にオーケストラ付き小品集と3タイトルが発売された。スペイン交響曲の録音時、フェラスはまだ37歳であり、1960年代後期からみると、すでに全盛期を過ぎてはいたが、新天地で新しい気分で精力的に録音を行うフェラスに復活の兆しを感じたの方は多かったに違いない。この後の1978年には米国レーベルのSine Qua Non Superbaからバッハの「無伴奏Vnソナタとパルティータ」全曲を発売して驚かせた。1975年には、その功績によってパリ音楽院より表彰されたが、健康の不調を理由に、公的な活動からは退くようになる。フェラスの病的な飲酒癖はつとに知られており、周囲からは、演奏活動の極度のストレスからくるものとみなされていた。精神を病んだ彼は1982年に悲劇的な最期を迎えてしまう。指揮とオケは大手レーベルと比較すればやや弱いが、フェラス自身はかなり元気よく、リラックスして演奏している。流石に弦の音は1950年代に比べ細くなったが、自由度の高い表情には愉しんで弾いている様子が伝わってくる。Concert Hallでの最初の録音となったラロ:スペイン交響曲!指揮者、ルネ・クロプフェンシュタイン( 1927-1984)はスイス・ローザンヌ生まれの指揮者。熱気ムンムンのオケでラロの情熱的世界を演出した。無名だが、デキる指揮者。
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