商品コード:1380-036[PHILIPS] B.ワルター/ ブルックナー:交響曲9番(ハース版)
商品コード: 1380-036
商品詳細:ワルターのブルックナーは4/7/9番の3曲(SP期はのぞく)。マーラーは立て続けに録音していたようだがブルックナーはペースが遅く、1年に1曲が限度だったらしい。9番は最初に持ってきている。自分の命に限りがある事を悟っていたのだろう。コロンビアso.のソリッドな響き、悪く言えば人数が少ないのだと思う。ブルックナーはもう少し重量感が欲しい所ではあるが、ワルターがブルックナーには多大な念を入れた事がよく分かる録音である。モノラル・ハイファイ!1959年。ブルックナー:交響曲第9番はブルックナーの「白鳥の歌」のような最後の未完作品。第4楽章制作中に亡くなった。未完で終わった最終楽章は膨大な量のスケッチが残されており、近年では補筆版の録音が主流である。ブルックナー自身は最終楽章が未完に終わったときは「テ・デウム」を代用するように言い残したらしい。通常残された3楽章のみで終了とするのが一般的である。ワルターも当然3楽章で終了としている。巷ではオケが薄っぺらい等の評価もあるようであるが、1970年代以降の再版やCDで聴いたならそう感じても仕方がないだろう。LPオリジナル、特にモノラル盤ならばそのような心配はいらない。ワルターは最晩年に至るまで演奏会でブルックナーの交響曲4/9番を取り上げていたらしい。この録音の3日前にもロサンゼルス・フィルで実演を行ったいた。コロンビアso.の実態はロサンゼルス・フィルと言われており、3日前の演奏に参加したメンバーはほぼ同一のメンバーでの録音らしい。割合早めのテンポで明るく柔らかい演奏。緊張感を伴う演奏も多々ある中でワルターの晩年は実に穏やかな境地に達した演奏である。ワルターはニューヨークpo.と1953年に旧録音があった。
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