商品コード:1380-057[PHILIPS] A.グリュミオー(vn)/ ヴィヴァルディ:Vn協奏曲集(4曲)/RV.277, RV.358, RV.317, RV.271
商品コード: 1380-057
商品詳細:PHILIPSのプロデューサーでもあるヴィットーリ・ネグリの指揮、ドレスデンsk.とソロがグリュミオーというのは、'60年代では考えられない組み合わせでETERNA録音である。当時のドレスデンsk.のカペルマイスターであったジークフリート・クルツの対外政策により、多くの西側音楽家がドレスデンに招聘され、ドレスデンsk.との共演が持たれた。ジークフリート・クルツ自身優れた指揮者であっが、1971~75年在任中に自身はあまり録音を行わずに西側音楽家との共演に心血を注いだ。この録音も1973年6月にドレスデンで行われ、ETERNAの大物技師シュトリューベンが録音を担当した。グリュミオーとネグリはPHILIPSに籍があった為PHILIPS=ETERNAの共同製作録音となり、両レーベルからLPが発売された。これはPHILIPS側のオリジナルLPである。ETERNA側は録音したマスターテープから独自にスタンパーを制作し、プレスしている為、PHILIPSは他のPHILIPS録音と変わらない音質を保っている。ETERNAが録音したからETERNAが最上とは100%言い切れない。それぞれのレーベルには独自のトーンがあり、それに準拠することが最も重要となる。ETERNAとしてもグリュミオーのような西側の大物ヴァイオリン奏者のLPを出すことは重要な戦略の一つだったに違いない。西側レーベルもドレスデンsk.という歴史的にも重要なオケとの共演は多くのファンにとって興味深い録音である。両者のメリットを生かしたドレスデン録音は日本のファンにも興味深い録音である。グリュミオーのヴィヴァルディの協奏曲は他に1979年録音の「四季」だけであり、珍しい内容である。美音を惜しみなく振りまくグリュミオーのヴィヴァルディの協奏曲が悪かろうはずもなく、ETERNA盤、PHILIPS盤のどちらで聴いても満足いただけるはずである。
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