商品詳細：1983年スイスでのデジタル録音だが音質に関しての心配は無用。マイナー・レーベルは最新器材を導入できないので方式のみデジタル録音だが器材は従来のシステムを使っているので、聴いた限り通常のステレオ録音と何ら変わらない。チェンバロ演奏によるバッハ:ゴルトベルク変奏曲である。珍しい録音ではないがACCORD盤の入荷は当社初となる。チェンバロのハンス・ヴォレヴェイダー(1918-1993)はスイス・チューリヒ生まれの古参奏者。チューリヒ音楽アカデミーでオルグ教授に師事。1961年米国ミシガン大学から招聘され、同大学の教授となる。1993年に75歳で亡くなっている。1918年生まれのチェンバロ奏者というのは先駆者であるワンダ・ランドフスカ(1879 - 1959)～僅か39年後の生まれであり、2000年まで生きていれば82歳という高齢の音楽家であった。スイスでも最古参のチェンバロ奏者と思われる。彼の息子であるアンドレアス・ヴォレヴェイダー(1953-)は今やスイスを代表するワールド・ミューックの大御所である。ハンス・ヴォレヴェイダーの録音はSPで1点バッハ/ヘンデルのチェンバロ・ソロ演奏が存在する。LPでは1950年後期から代EMIにバッハ:オルガン・リサイタル、1970年頃からEx Libris、Tudor などスイスレーベルにオルガンもしくはチェンバロで40点近い録音を残している。それなりに実績のある鍵盤奏者である。しかしチェンバロ・ソロ演奏での録音は多くなかった。「ゴルトベルク変奏曲」での演奏は模範的なスタイルの自然体である。特別な個性もない代わりに何度聴いても飽きのこない普遍的なスタイルといえる。楽器はドイツの楽器メーカーのクラウス・ゼンフトレーベン製モデル、「ニーダー・ザクセン」を使用。古楽器ではないようだがモダン・チェンバロではないと思われる。

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