商品詳細：米プレスしか存在しない。アギ・ヤンボール(1909 - 1997)は、ハンガリー、ブダペスト生まれの女性ピアニスト。ユダヤ人とのハーフとして生まれました。ピアノの天才児であった彼女は、文字が読めるようになる前からモーツァルトを演奏し、12歳で交響楽団にデビューした。ブダペストのフォードール音楽学校でパウル・ブラウンにピアノを師事した。彼女の教師の中にはゾルタン・コダーイもいた。1926年から1931年まで、ベルリン芸術大学で エドウィン・フィッシャーにピアノを師事。1930年代初頭、人気絶頂期にパリへ亡命し、コンサートの舞台での演奏よりもダンススタジオでピアノの練習をすることを好んだ。ヤンボールは物理学者でピアニストのイムレ・パタイと結婚した。1937年、ワルシャワで開催された第3回ショパン国際ピアノ・コンクールで5位を獲得。1944年にナチスが侵攻すると、レジスタンス活動に参加し、ドイツへ渡航することはなかった。彼女と夫は1947年にアメリカに渡り、夫は戦争で健康を害し、2年後に亡くなった。1957年にボルチモアを離れフィラデルフィアへ移った後、彼女はフィラデルフィア管弦楽団との演奏活動を開始し、ユージン・オーマンディのお気に入りのソリストとなり、指揮者ブルーノ・ワルターからも絶賛された。キャピトル・レコードで12枚のレコーディングを行った。彼女はまた、ブリンマー大学のクラシックピアノ教授となり、1974年に同大学から名誉教授に任命された。ヤンボールはアウシュビッツの犠牲者のためのピアノソナタ を作曲した。バッハは他にパルティータ全曲があったが、どれもプレスが少なかったようで入手は難しい。1954年ベツレヘム・バッハ・フェスティヴァルに参加、アメリカの市民権を得て、米国での録音が主体。例えばシュタルケルとPERIODに入れたモーツァルト・ピアノ・トリオ全集も有名。劇性に富んだピアニズムに組み上げ強力な説得力を持つ。当時から近代的な奏法を持ち、明快な打鍵で音楽を構築するスタイルでパリ音楽院派とは一線を画す。やや早めのテンポで勢いに乗ったスタイルである。

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