商品詳細：クラブ盤レーベルとして1950年代はじめに発足したClub National du Disqueだが次第に独自録音を増やし、カタログも大いに充実して準メジャー・レーベルといえるほどの大きな一角を占めるようになる。このフォーレ:レクイエムもそんな独自録音の一つである。但し大手レーベルのような大物音楽家を抑えることはできなかった。その分、無名だが実力のある音楽家たちに録音の機会がもたらされ、英国やドイツのような権威主義に偏ることなく、多くのマイナー音楽家たちの録音が世に出た稀有な国がフランスである。指揮者ルイ・マルティーニ(1912 - 2000)はフランス生まれの合唱指揮者。マルティーニは 1947 年にフランス少年音楽団を設立し、1996 年まで指揮を執った。また1966 年から 1981 年までパリ音楽院の教師でもあった。指揮者としては、フランス・ジュネス音楽管弦楽団、コロンヌ管弦楽団、ジャン=フランソワ・パイヤール管弦楽団、ラムルー管弦楽団などを指揮。ERATOにも多くの録音を残している。これは1963年11月に彼が指揮してきたフランスジュネス音楽管弦楽団付きの合唱団であるジュネス・ミュジカル・ド・フランス合唱団を指揮したフォーレ:レクイエムの録音で、オケはパリのコンセール・コロンヌo.が担当した。フランスでは様々なマイナー・レーベルからフォーレ:レクイエムの録音が出ているが、これもそのような中の一つ。有名なクリュイタンスの録音にも大きな引けを取らないたっぷりの宗教性を感じる録音である。完全なフランス人だけの演奏で、オルガンにはオリヴィエ・アランとマリー=クレール・アランの兄妹が参加。多くの録音があるフォーレ:レクイエムだがこれも重要な録音の一つとして保存価値の高い1枚である。

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