商品コード:1368-030[DECCA] A.d.ラローチャ(pf) / アルベニス:イベリア, ナバーラ, スペインの歌
商品コード: 1368-030
商品詳細:アリシア・デ・ラローチャ( 1923- 2009)はスペインのピアニストで、20世紀を代表するピアニストの一人。スペイン・ピアノ界の長老として幼少期から約70年にわたって長いキャリアを誇っていた。19世紀から20世紀のスペインのピアノ曲の専門家として一般的には有名だが、手が小さく8度しか届かない中で美しく照り輝く音色と正確な演奏技巧、音楽の自然な呼吸と安定感ある曲の運びによって、モーツァルトやショパン、シューベルト、シューマン、ラフマニノフにも優れた解釈を示した。10代後半で米国DECCAに録音をスタート、1950年代後期~1960年代後期まで地元スペインのHISPAVOXに多くの録音を残し、それがフランスERATOプレスなどを通じて世界に広がり名声を博した。スペイン物はラローチャの独壇場であるが、バッハ、モーツァルトでさえ、'70年代最高レベルの演奏を聴かせてくれる彼女は、まさに天才的ピアニスト。これはラローチャが最も取り組んだ曲である「イベリア」の全4回録音中の3回目の1972年録音。小デッカがオリジナル。スペイン時代より落ち着いたテンポ、間の取り方、穏やかな表情で、ある意味老成したような感じがする。若々しさではHISPAVOX時代に譲るが、その淡々とした風情は若い時にはなかったもの。スペイン・ピアノ音楽を国際的に広めた功績は大きいが、その成功には彼女なりのアレンジがある。土着性の高いオリジナルそのものでなく、万人に受け入れられるスマートなスタイルに仕立てたラローチャは名ピアニスト。
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