商品コード: 1285-011t
[TELEFUNKEN] A.ギーベル(s) M.ルイーズ・ジル(a) B.v.トホフ(t) P.C.ルンゲ(bs) G.レオンハルト(cemb/org) A.ビルスマ(vc) / バッハ:クオドリベットB.524, アリアB.505, 511, 515a 他
商品コード: 1285-011t
商品詳細:Das Alte Werkのシリーズの中でも異色と言える。タイトルでは5種(クオドリベト、カノン、リーダー、合唱、Pf小品)となっている。いわゆるバッハが家族で演奏できるように残した作品群であり、人々に聴かせるためのものではない。それだけに録音は多くない。コンサート等では決して聴くことの出来ない、プライベートな作品たちであるが、バッハのアイディアの玉手箱であり、名曲のプロトタイプでもある。この種としては突出した傑作。ギーベル(s)の参加が嬉しい。A.M.B.の音楽帖とも共通するバッハの家庭音楽が源流にあり、しかもバッハのアイデア帖の役割を果たしていたとも考えられる。ここに出てくる、クオドリベット、カノン、リーダー、コラール、鍵盤小品集は何れもバッハの時代の作品に見られる音楽技法であり、特に多声作品中でも対位法では不可欠な手法である。恐らくバッハは気が付いた時に、断片的にこれらの技法を書き留め、短いフレーズとして貯めていった中から、完成作品に使える部分を選んでいたのではないだろうか?対位法のような複雑な作品が一度に頭に浮かぶはずもなく、細かな部分の積み重ねで成立するはずである。いわば下書きのネタ帖として創作した曲にもBWV番号が付けられ、現代の残っているのがこれら小品群であろう。一部はヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの音楽帖として、またアンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖として、出版されたものもある。しかし多くが編纂されぬまま、小品として残っていた。レオンハルトがリーダーを務め、これらの小品を1枚のLPに纏め上げたのが当LPである。当時このようなLPは殆どなく、バッハ好きには画期的なLPだったと思われる。
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