商品コード:1388-016p[PHILIPS] R.カサドシュ(pf)/ モーツァルト:2Pf協奏曲K.365, Pf協奏曲12番K.414
商品コード: 1388-016p
商品詳細:米COLUMBIA録音。2曲ともG.セルが指揮。これは1956年、各社が企画したモーツァルト生誕200年の記念録音。ロベールは1899年、ギャビーは1901年のフランス生まれのピアニスト。2人は1921年結婚し、息子ジャンをもうける。ジャンも又、高名なピアニストになった。門下生にモニク・アース、クロード・エルフェがいる。第二次大戦で米国へ亡命。彼らのスタイルは古典的で抑制が効いており、一聴地味で禁欲的な演奏。2人の息の合った合奏が聴きもの。フランスの名ピアニスト、ロベール・カザドシュ( 1899 - 1972)はパリ音楽院でルイ・ディエメに師事して、1913年に首席を、1920年にはディエメ賞を獲得。1922年からラヴェルと協同してピアノロールへの録音を行い、フランスやスペイン、英国でもラヴェルと共演した。第二次世界大戦中はギャビー夫人とともに米国に亡命した。戦後は1950年にフランスに帰国し、1952年までフォンテーヌブローにあるアメリカ音楽院の院長となった。渡米中に出来た縁で米COLUMBIAと契約し、早い時期から米COLUMBIAに録音を開始した。モーツァルトのピアノ協奏曲は1941年にバルビローリ指揮ニューヨーク・フィルと第27番を米コロンビアに録音したのが最初で、1954年の第24番と第26番を皮切りに、いよいよセルとの共演による録音が開始される。カサドシュ/セルのコンビで1955年に第10番(2台)と第12番(3台)、1956年には第18番と第20番が録音され、1959年の第22番/第23番以降はステレオ録音となり、1961年に第21番、それに第24番の再録音、1962年に第26番の再録音と第27番、そして1968年に第15番と第17番が録音された。結局ステレオでは1959~68年にモーツァルト:ピアノ協奏曲第15/17/21~24/26/27番の8曲を録音している。モノラルしかない3曲の再録音なども予定されていたが1970年セルの死によってこのプロジェクトは中断し、カサドシュも他の指揮者とモーツァルトのセッション録音を残すことなく1972年に亡くなってしまう。モノラル録音も含めると30年間で、ソロの協奏曲が11曲、二台ピアノと三台ピアノの協奏曲がそれぞれ1曲と、合計13曲が録音された。1968年10月の第15番と第17番がカサドシュによるアメリカでの最後のスタジオ録音となった。セルは1969年、カサドシュの70歳の誕生日に際して、「貴方の音楽の高潔さ、高貴な趣味、そして広汎な知識はいつまでも私にインスピレーションを与え続けることのしょう」と賛辞を贈っている。スケールが大きく重厚で精緻なオケにカザドシュのナイーヴで抑えたソロが絡む古典的名演。
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