作品名：ハイドン:交響曲第84番 変ホ長調 Hob. I:84 | 交響曲第85番 変ロ長調 「王妃」 Hob. I:85

レーベルタイプ：【英国でのモノラル・オリジナル】---青eye逆内溝, 外周2cmに低い盛上・外周5mmにコーティング帯あり, 表面:ザラザラ, 6時にMede in England(ラウンド黒文字), グルーヴガード厚手, Ⓟ1967, スタンパー/マトリクス:72529 A1/72529 B1, 1967年頃の製造分(英国最古)

ジャケット：【英国でのモノラル・オリジナル】---表コートペラ, 11時に□CBS eye, ジャケット裏年号:なし, ⓅⒸなし(英国最古)

トピックス：【英国盤は初入荷の希少タイトル!】---1966年米国・ニューヨークでのモノラル/ステレオ録音, 録音技師:不明, プロデューサー:John McClure, 米国では1967年Columbia Graphophone Company Ltd.によりコピーライト登録・同年米COLUMBIA:ML 6348/MS 6948(2eyesレーベル・厚紙ジャケット入り)にて初リリース, 英国では1967年頃英CBSからモノラル:BRG 72529(当装丁)にて初リリース, これは英国での初年度リリース分モノラル・オリジナル, 同年ステレオ:SBRG 72529(青eye逆内溝・stereo←→レーベル)にて初リリース, ドイツでは1967年独CBS:S 72 529にて初リリース, 英国盤は当社初入荷の希少タイトル!, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細：バーンスタインはニューヨークpo.と1958～1976年までにかなりの数のハイドン:交響曲を録音している。交響曲第82番～交響曲第88番、交響曲第93番～交響曲第104番までの19曲とミサ曲第9番・11番・12番・14番の4曲。更にはオラトリオ『天地創造』全曲まである。ハイドンの印象が薄いバーンスタインにしては予想外の驚きであった。特に1960年代の演奏は早めのテンポでストレートな表情である。これは他の曲の演奏から想像できる範囲であり、予想と大きく変わらない演奏である。欧州のロマン派を得意とする古参指揮者とは全く異なるハイドン像を提示してくれる。そういう点でバーンスタインのハイドンはかなり個性的と言えるだろう。余計な表情付けは皆無で直線的でストレートな造形である。セル/クリーブランドo.のスタイルに近いと思われる。但しセルの究極のミニマリズムとは異なり音楽的な膨らみはある程度感じられる。オケの編成もクリーブランドo.よりは大きい為かふくよかな低声部が存在する。最後に録音されたミサ曲第12番は1979年であり、相当長きに亘ってハイドンはバーンスタインの頭に居座り続けたようである。84番/85番の2曲は1966年の録音でハイドン・シリーズの中間期に当たる時期。3年後の1969年にはニューヨーク・フィルの音楽監督を辞任している。辞任後も録音は継続したが当初とは姿勢が大きく変わり、全体に丸みを感じる。その円熟期が丁度ハイドン・シリーズと重なり良かったのかも知れない。DGGでのデジタル期になっても数曲のハイドン:交響曲を録音していて、派手さはあまり感じなくなった代わりに味わい深さが増したようである。ハイドンにはそちらの方が似合う。

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