商品コード:1387-046p[VSM] A.チッコリーニ(pf) / フランク:Pf作品集/前奏曲・フーガと変奏曲, 前奏曲・アリアと終曲, 前奏曲・コラールとフーガ
商品コード: 1387-046p
商品詳細:1969年の録音。B面の第1曲、「前奏曲・コラールとフーガ」は、1967年のELECTRECORDにエネスク音楽祭の時の録音があったが、他の曲は初録音。レパートリーの広いチッコリーニだが、フランクのソロはモノラル期には録音していない。彼の素早い身のこなしが、この下手をすると退屈になってしまう曲を聴きものにしている。明快なタッチと、よく動く指のお蔭で、実に快活なフランクを聴くことができる。モノラル期の演奏とは一線を画する明快な好演!アルド・チッコリーニ(1925 - 2015)はイタリア・ナポリ出身のピアニスト。5歳でピアノを始め、ナポリ音楽院のピアノ科と作曲科を卒業している。その名が広く知られるようになったのは、1949年にパリで行われたロン=ティボー国際コンクールのピアノ部門で優勝を遂げてから。世界各地で演奏活動を行うようになり、ヴァイオリンのジャック・ティボーとデュオも結成、室内楽の分野でも活躍した。16歳のときサン・カルロ劇場にデビューした。1969年にフランスに帰化し、1970年から1983年までパリ国立高等音楽院のピアノ科の教授として多くの弟子を育て上げている。フランス近代音楽の解釈者ならびに擁護者として国際的に著名であり、サティ、ドビュッシーのピアノ曲全集を録音している。ほかに、アルカンやカスティヨン、マスネ、セヴラックらの秘曲も録音している。一方でリストの演奏でも名高い。パテ・マルコーニ社やEMIなどに100点以上の録音を残しており、中でもモーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が目立っている。最後の来日公演は2014年6月であった。2015年2月1日、フランスの自宅で89歳の生涯を閉じた。チッコリーニのピアノには、常に聴き手の想像力を喚起する不思議な魅了があった。風景が浮かぶ演奏とは正にチッコリーニの演奏である。フランス作品も得意としたチッコリーニの必然のようなフランク:Pf作品集。古い録音ではないが、ロマンティックで濃厚な演奏だがベタつきはなく聴きやすい。
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