商品コード:1387-050[VSM] A.チッコリーニ(pf) / ブラームス:Pf作品集Vol.1/3つの間奏曲Op.117, 6つの小品Op.118, 4つの小品Op.119
商品コード: 1387-050
商品詳細:ブラームスとはイメージが結びつかない、チッコリーニのソロ。やはりと言うか、モーツァルト的なブラームスになっている。曲は確かにブラームスなのだが、この澄み切った表情と、さらりとした肌触りは、ブラームスの内面に食らいついた演奏だろうか?いや、聴き進むうちに、チッコリーニ流のやり方で、ブラームスの内面が浮かび上がってくる。不思議な感覚で、ブラームスの世界が体感できる。そんな今までとは別感覚のピアノ演奏。大推薦。ブラームス2枚で全て。2014年6月の東京芸術劇場で行われた公演会(最後の演奏会)でもブラームス:4つのバラード Op.10を第1曲目に演奏している。チッコリーニにとってブラームスは苦手で敬遠すべき曲ではないようである。アルド・チッコリーニ(1925 - 2015)はイタリア・ナポリ出身のピアニスト。5歳でピアノを始め、ナポリ音楽院のピアノ科と作曲科を卒業している。その名が広く知られるようになったのは、1949年にパリで行われたロン=ティボー国際コンクールのピアノ部門で優勝を遂げてから。世界各地で演奏活動を行うようになり、ヴァイオリンのジャック・ティボーとデュオも結成、室内楽の分野でも活躍した。16歳のときサン・カルロ劇場にデビューした。1969年にフランスに帰化し、1970年から1983年までパリ国立高等音楽院のピアノ科の教授として多くの弟子を育て上げている。フランス近代音楽の解釈者ならびに擁護者として国際的に著名であり、サティ、ドビュッシーのピアノ曲全集を録音している。ほかに、アルカンやカスティヨン、マスネ、セヴラックらの秘曲も録音している。一方でリストの演奏でも名高い。パテ・マルコーニ社やEMIなどに100点以上の録音を残しており、中でもモーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が目立っている。最後の来日公演は2014年6月であった。2015年2月1日、フランスの自宅で89歳の生涯を閉じた。チッコリーニのピアノには、常に聴き手の想像力を喚起する不思議な魅力があった。風景が浮かぶ演奏とは正にチッコリーニの演奏である。ドイツ系ピアニストとは明らかに異なるラテン的な感性で弾かれたブラームス。こんな明るく美しいブラームスが合ってよいのか--とさえ感じるブラームス!
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