商品コード:1387-061p[PRETORIA] S.アッカルド(vn)/ パガニーニ作品集/Vnソナタ12番Op.3-6, 魔女たちの踊りOp.8 他
商品コード: 1387-061p
商品詳細:PRETORIAとフランスRCAの両方から出ている「パガニーニ・リサイタル」。アッカルドが、1958年のパガニーニ・コンクールで優勝した後の1959年3月に録音された、彼のデビュー盤である。また数ある彼のレコードの中でも、頂点に輝く演奏であることは勿論のこと、パガニーニのレコードの中でも数指に入る名演である。録音についても、当時のアッカルドの濃密で艶やかな弦の音がうまく録れており、ジャケットに写っている彼の表情と合わせると、ヴァイオリンの醍醐味を堪能できる1枚である。当初1959年にPRETORIA:30CL 8011(当盤)にて発売され、1962年にフランスRCA:430 355で再版された。PRETORIA盤にはピアニストの名前がクレジットされていない。フランスRCAで再版された際にA.ベルトラーミ(pf)が記載された。実際聴けば確かにピアノ伴奏が申し訳程度に入っているものの、アッカルドのソロ演奏と言って差し支えない程にソロが全面に出た演奏で、アッカルドの超絶技巧を披露するための録音と言って差し支えない。サルヴァトーレ・アッカルド(1941-)はイタリア生まれのヴァイオリニスト、ナポリのサン・ピエトロ音楽院でルイージ・ダンブロジオに、シエーナのキジアーナ音楽院でジョルジュ・エネスクの高弟だったイヴォンヌ・アストリュクに師事し、さらにナタン・ミルシテインにも師事する。13歳にしてトリエステで最初の演奏会を開いたという神童であった。その後、1955年にヴィオッティ国際音楽コンクールで3位入賞。さらに、1956年にジュネーヴ国際音楽コンクール、1957年イタリア放送の各コンクールで優秀な成績を上げ、さらに1958年のパガニーニ国際コンクールにおいて、17歳の若さで第1位を獲得する。「パガニーニの再来」という賛辞を贈られたほどであった。これがアッカルドのデビュー録音となった。その後1962年にイタリアRCAにパガニーニ「奇想曲全集」を録音し、一世を風靡した。PRETORIAでは当盤を含め3枚のLPを残した。今ではそのどれもが高額盤となっている。イタリアRCAでは1965年まで在籍し、1970年代にDGGへ移籍しパガニーニのVn協奏曲全集を録音、同時期にPHILIPSにも籍を置いた。多くの方はDGG以降の録音しかご存じではないだろうか?アッカルドはDGGの前と後では別の奏者ではないかと疑う程、スタイルが異なる。特にPRETORIAの3枚は異常事態と言えるほどの、前のめりに攻めた演奏で息も付かせない激情的演奏を行う。大人しくなり普通のヴァイオリニストになった後の録音しか知らない方にはショックを受ける内容である。
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