商品コード:1386-016[ERATO] A.シュナイダー(vn)/ R.カークパトリック(hf)/ モーツァルト:Pf協奏曲17番K.453, Vn協奏曲4番K.218
商品コード: 1386-016
商品詳細:2曲とも米ハイドン教会の録音の為か、音がやや荒っぽい。1951年3月ニューヨークでのモノラル録音。Highを少し絞ったら聴きやすくなった。とは言え、ERATOのプレスの方が米プレスより良いだろう。カークパトリックは学者の為か早い時期からモーツァルト・ピアノ(Hf)を熱心に研究していたようで、'50年代という時代としては完成した域に達していると思う。時代様式としては、オケの方に問題ありと言えるが、'50年代としては大したものだ。B面のVn協のA.シュナイダーは弾き振りになる。テンポを自由に動かし、古風な香りを出している。2曲ともアレクサンダー・シュナイダーが指揮を執り、 Vn協奏曲4番は自身でVnソロも弾く弾き振りでの録音。アレクサンダー・シュナイダー( 1908 - 1993)はリトアニアのヴィルナのアシュケナジムの家庭に生まれた音楽家。ブダペスト弦楽四重奏団の第2ヴァイオリンとしてアメリカ合衆国に移住した。ブダペスト弦楽四重奏団には1932年 - 1944年と、1955年 - 1967年の2度在籍した。アルビノーニ三重奏団、シュナイダー弦楽四重奏団を創設した他、現代音楽の理解者としてバビット、ブーレーズ、ストラヴィンスキーらの作品の初演を務めてもいる。プラド・カザルス音楽祭に興味がある方なら耳にした人物である。ミェチスワフ・ホルショフスキと共に1950年にプラド音楽祭の発起人を務めたことでも知られる。その後もプエルトリコのカザルス音楽祭の開催に深く関わった。その他、イスラエル音楽祭、マールボロ音楽祭でも重要な役割を果たした。兄のミッシャ・シュナイダーは同じブダペスト弦楽四重奏団のチェリストであった。指揮者としても大いに活躍した。ラルフ・カークパトリック( 1911 – 1984)は米国の音楽家・音楽学者。チェンバロ奏者としても著名。パリでナディア・ブーランジェとワンダ・ランドフスカに師事した後、イギリスでアーノルド・ドルメッチに、ベルリンでハインツ・ティーセンに、ライプツィヒでギュンター・ラミンに師事。1933年から1934年までザルツブルクのモーツァルテウムで教鞭を執る。DGGはバロック部門のARCHIVを立ち上げる際の1940年代後期に、カーク・パトリックを英国から招聘して、バッハ:鍵盤作品の主要曲を録音した。ピアニストとしても多くの録音を残し、モーツァルトも得意とした。ここではモーツァルトの生家にあるフォルテピアノを使っての恐らく史上初の録音だったと思われる。ダンバートン・オークス室内o.はワシントンD.C.・ジョージタウン地区にある邸宅・研究所 Dumbarton Oaks(ダンバートン・オークス)を拠点にした室内オーケストラが始まりらしい。米国におけるバロック・オークスの最初期の形らしい。録音はニューヨークで行われ、オケはニューヨークまで出向いたようである。古い米国録音だが様式はしっかりしていて、特にフォルテピアノを使ったK.453は歴史的な古楽器録音といえる。
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