商品コード:1386-046p[SUPRAPHON] J.パネンカ(pf) / ベートーヴェン:Pfソナタ26番Op.81a「告別」, 9番Op.14-1, 10番Op.14-2
商品コード: 1386-046p
商品詳細:ヤン・パネンカ(1922 - 1999)はチェコ・プラハ生まれのピアニスト。プラハ音楽院でフランティシェク・マクシアーンに師事。1946年にレニングラード音楽院でパーヴェル・セレブリャーコフに学んだ。1944年にプラハでデビューコンサートを行っている。1951年プラハの春コンクールにおいて優勝、1958年にはチェコ・フィルハーモニーの常任ソリストに選ばれ、カレル・アンチェル指揮の下、3ヶ月間チェコ・フィルハーモニーに同行し世界各地で公演、これが世界デビューとなり注目を集めた。1972年にはベートーヴェンのピアノ協奏曲の演奏で国家賞を受賞している。パネンカの演奏は落ち着いた内省的な性格が強く、多くの人がソリストに求める一種のけれん味が希薄で、派手さに欠ける為、その本領が発揮されるのは室内楽の分野であると見られている。特に1957年以降は、スーク・トリオの一員として幾多の演奏を行っており、スメタナ四重奏団ともしばしば共演している。1980年に指の故障から指揮者に転向するというニュースもあった。1982年にはプラハの春音楽祭で指揮、バッハの3台のピアノのための協奏曲でソリストの一人として指揮と同時にピアノも演奏し、そのコンサートでのピアノ演奏を切っ掛けに「指揮よりもピアノのほうが自分の魂に近い」と悟り、スメタナ弦楽四重奏団の勧めもあって、室内楽の分野に限ってピアニストとして復帰した。日本へは1959年の初来日以来度々訪れており、霧島国際音楽祭では講師を務めた。1989年にはプラハ芸術アカデミーピアノ科教授に就任。SUPRAPHONレーベルで100以上の録音を残し、シャルル・クロ・アカデミー・レコードグランプリを2度受賞、スプラフォン大賞を3度受賞。パネンカはいつも「ベートーヴェン作品の演奏を聴けば、その人の持っているもの全てが把握できる」と述べていたそうである。それだけベートーヴェンに対するシンパシーを持っていたパネンカだが、実際ベートーヴェンのソナタ録音は非常に少ない。パネンカは特にテンポにこだわりがあったようで生徒には「速めるよりも遅らせるほうがいい」と指導している。ドラマティックな場面で前へ前へと迫っていくよりも、逆にテンポをほんの少し下げて豊かに楽器を鳴らすことを心掛けたほうが心に迫りくる、テンポを速めると、その瞬間に聴き手は奏者と共に心で歌うことを止めてしまう。逆に遅らせた場合は、聴き手の心は常に奏者と共にある。--がパネンカのベートーヴェンに対する心情だったようである。このLPを聴けばパネンカのスタンスが理解されるだろう。知的で高貴、美しいピアニッシモの独自のテンポ感で奏でられたパネンカのベートーヴェン!
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