商品コード:1385-008n[SUPRAPHON] C.パヴリク(vn)/ バッハ:無伴奏Vnソナタ2番BWV.1003, ベートーヴェン:Vnソナタ8番Op.30-3
商品コード: 1385-008n
商品詳細:1979年にプラハで録音されたバッハ:無伴奏Vnソナタ2番とベートーヴェン:Vnソナタ8番のカップリング。ヴァイオリンのチェネク・パヴリク (1955-)はチェコ生まれのヴァイオリン奏者。プラハの音楽大学で、ノーラ・グリームリーコヴァに師事。さらに、チューリッヒでナタン・ミルシテインのマスタークラスで学んでいる。1976年プラハ国際コンクールで優勝。1980年ロンドンのEmily Anderson コンクールにおいて優勝等、1960年代後半~'70年代中期までに6つの国際コンクールで入賞または優勝している。ソリストとして、世界約 60か国以上で演奏した。1986年イヴァン・クランスキー(㎊)、チェネク・パヴリク(Vn)、マレク・ジェリエ(vc)の3人でグァルネリ・トリオ・プラハを結成し国際的な活動をしている。2000年頃、彼らはベートーヴェンのピアノ・トリオ全曲録音をCDで発売した。キャリアにおいて 3,000 回以上の演奏会を行った。グァルネリ・トリオ・プラハは2016年6月下旬~7月初旬 に来日ツアーを行っている。このLPのハイライトはA面のバッハ:無伴奏Vnソナタ2番だろう。単独録音は珍しい選曲である。古典的な手法で演奏された丁寧で律儀な演奏である。弦の音には適度なツヤがあり、やや暗調な音色の持ち主。表現は古風で古楽スタイルの影響は皆無と感じる。ミルシテインの影響を感じさせる正攻法で取り組んだ力演である。エコー分の少ない録音が良く、1979年としては演奏・録音ともにトップランクと感じる。テンポは遅めでしっかり重音を鳴らし切っている。無伴奏は1曲だけだが十分に鑑賞に値する演奏である。B面のベートーヴェン:Vnソナタ8番ではより個性を出した明るい表情である。バッハより綺麗な音色を使い、ヴィヴラートを多用した楽しい演奏になっている。どちらも曲に合わせた異なるスタイルで仕上げた多彩さを感じさせるヴァイオリン奏者である。ソリストとしては有名ではないが、本物の実力派である。さすがチェコにおけるヴァイオリン人材の層の厚さを感じさせる結果となった。実にナイーブで繊細な感性がもたらす表現は、'60年代までのそれと比較してもまったく遜色ない。古典的なヴィブラートも多用し、揺らぎの美学を味わえる。
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