商品コード:1385-023pb[PHILIPS] C.カーゾン(pf) ブダペストQt.メンバー/ ブラームス:Pf四重奏曲2番Op.26
商品コード: 1385-023pb
商品詳細:ブダペスト四重奏団は1917年にブダペスト歌劇場管弦楽団のメンバーによって結成され、メンバーの変遷を遂げながら1967年2月まで活動した古い団体。1938年からアメリカに定着して活動し、最終的なメンバーは全員ロシア人となり、ハンガリーおよびブダペストとは関係が無くなったが、名声を得たのはロシア人のヨーゼフ・ロイスマンが第1ヴァイオリンとなって以後である。19世紀からのロマン主義的な歌い回しを避け、活動当初は完膚なきまでの新即物主義的な解釈を行ったこと、第1ヴァイオリンの圧倒的優位を避け、各声部の平等主義を取ったことなどから、現代の弦楽四重奏演奏のスタイルに大きな影響を与えた。また1940年から長年にわたりアメリカ合衆国の議会図書館つきの弦楽四重奏団としても活躍し、ガートルード・クラーク・ホイットール夫人 Gertrude Clarke Whittall が1935年に議会図書館に寄贈したストラディヴァリウスを演奏に使用した。なお、この地位の1962年以降の後任がジュリアード弦楽四重奏団であり、楽器も彼らに引き継がれた。とくに約3回のベートーベン弦楽四重奏曲全集録音が知られる。モノラル期のドライで即物的な演奏から1950年後期頃のステレオ期に入ると線が丸くなり、柔軟なスタイルに変化してゆく。この録音は丁度その過渡期に当たる1957年頃の2回目録音で欧州ではフランス・モノラル盤が1959年頃リリースされた。英国・オランダ等が1950年代に発売された記録は見つからない。1970年代に入りステレオのみ各CBSから発売されたようである。ブダペストQt.は1940年にこの2曲を初録音していて、その演奏が強烈なイメージとして記憶されていたからだろう。とくにラヴェルは1曲入りの10"がPHILIPSから発売された。その即物的な初回録音と比べると、1957年録音は随分とこなれた印象である。テンポは同じく早めにとっているがドライで機械的な印象はなくなってる。アタック音は和らぎ、全体にソフトな印象になった。何方もブダペストQt.ではあるが息の長い団体にはこうした時代の変遷は付き物である。但しモノラル期のブダペストの味わいは追従者や模倣者のない特別な存在であったことは確かで、それを懐かしむファンは多い。この録音当時のメンバーはヨーゼフ・ロイスマン/アレクサンダー・シュナイダー/ボリス・クロイト/ミッシャ・シュナイダーの4人。
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