商品コード:1384-029b[Concert Hall] F.グルダ(pf) / シューベルト:4つの即興曲D.899, 楽興の時D.780

[ 1384-029b ] Schubert, Friedrich Gulda ‎– Schubert-Abend: 4 Impromptus Op. 90, 6 Moments Musicaux Op. 94


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商品コード: 1384-029b

作品名:シューベルト:Pf作品集/4つの即興曲Op.90 D.899(全4曲)--第1番 ハ短調--第2番 変ホ長調--第2番 変ホ長調--第4番 変イ長調 | ピアノ曲「集楽興の時」Op.94 D.780(全6曲)--第1番 ハ長調--第2番 変イ長調--第3番 ヘ短調--第4番 嬰ハ短調--第5番 ヘ短調--第6番 変イ長調
演奏者:F.グルダ(pf)
プレス国:ドイツ, Germany
レーベル:Concert Hall
レコード番号:SMS 2365
M/S:ステレオ, stereo
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:8/7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【ドイツでのオリジナル】---アズキ/銀, グルーヴガード厚, Synchro Stereo, 工場:TU(Turicaphon AG), 英語表記・独語圏流通分, グルーヴガード厚, スタンパー/マトリクス:SMS 2365 PT 1-30/SMS 2365 Ⅱ-28, 1970年頃の製造分・Turicaphon AGのスイスプレス(ドイツ最古)
ジャケット:【ドイツでのオリジナル】---折返両面紙ペラ, 7時にSynchro Stereo, ジャケ裏年号:なし, ⓅⒸなし(ドイツ最古)
トピックス:1963年9月スイス・ジュネーヴでのステレオ録音, 録音詳細不明, 1970年頃Concert Hall Society, Inc.グループによりコピーライト登録, ドイツでは1970年頃独Concert Hall:SMS 2365(当装丁)にて初リリース, これはドイツでの初年度リリース分オリジナルと思われる, スイスプレスでレーベルは英語表記がドイツ盤の標準となる, フランスではGuilde Internationale Du Disque:SMS 2365(当装丁)にて初リリースと思われる→1978年頃 Festival Classique:FC 479にて再版される, また1970年代にサードパーティとして Prestige De La Musique:SR-9642でもリリースされた, フランス/スイスなどでも1970年頃各Concert HallレーベルからSMS 2365で発売された, グルダのConcert Hall録音の一つ, 初期グルダ節の冴える独自の演奏, 1999年:グルダが死去する前年にも自宅スタジオで再録音されている, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細:グルダにはConcert Hall系の録音もある。シューベルトとしては親しみやすいプログラム。グルダの考えるシューベルト像とは、ここでの演奏が物語るように、明暗を対比させ、はっきりした音で語らせる。逆に強弱の対比はあまりやりすぎず聴きやすい。彼ならではの装飾音も面白いが、グルダならではと感じさせるのは、確かなリズム感で、テンポは変えすぎず、安心して聴いていられる。健康的なシューベルトとも言える。AMADEO録音で見せる過激なグルダ節はここでは影を潜め、かなり正統的なアプローチではある。しかしそれは表面的に過ぎず、細かな表情や奇異なリズム、強弱等で大いに独自の世界を表現しており、グルダファンには当然だが、そうでない方には表現過多の演奏に感じられる。小品が大作のように大袈裟に演奏されるので注意が必要。フリードリヒ・グルダ(1930- 2000)はウィーン生まれのピアニスト。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの演奏を特に得意とした。ジャズ演奏でも知られる。20世紀を代表する巨匠ピアニストの一人である。1960年代はイェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダとともに「ウィーンの三羽烏」と呼ばれた。1950年頃からDECCAに録音を開始、1959年を最後にDECCAを去りDGGへ移籍。当時多くの大物器楽奏者がカルショウの方針と合わずにDGGへ流れた。グルダもその一人。DGGには1960年頃まで録音がある。コンサート・ホール・グループは大物音楽家のこうした移籍前後の機会を常に虎視耽々と狙っているようで、DGGを離れる際にも接触があったようである。コンサート・ホールは強い縛りをかけず、ある程度自由な籍のまま録音の機会を提供していたようである。グルダは1960年頃AMADEOに正式に移籍するも合間を縫ってコンサート・ホールに時折録音を開始した。この緩い契約が演奏家にとっては重荷にならず良かったのだろう。グルダは1969年頃までに数点の録音をコンサート・ホールに行っている。特にモーツァルトのPf協奏曲21/27番が知られる。このシューベルトは1963年にスイスで録音されたが1970年頃になって発売された。ウィーン生まれのグルダにとって同じくウィーンで生涯を送ったシューベルトの作品には何か通じるところがあったに違いない。ここではそこまでのデフォルメはせず、素直にシューベルト的な気分を出している。しかしこそはグルダである。細部に自分らしさを散りばめて完全に自身のスタイルとしている。あまり詳しくこれらを聴いた事がない方にはどこがどう違うのか分からないレベルでの違いなので、グールドのような演奏ではない。しっかりシューベルト作品として鑑賞できる秀演!

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