商品コード:1384-044n[MELODIYA] G.フェイギン(vn)/ ショパン:夜想曲8番, ドヴォルザーク:マズルカ, サラサーテ:序奏とタランテラ 他
商品コード: 1384-044n
商品詳細:グリゴリー・フェイギン(1937-2018)はウクライナのハルキウで生まれた。ハルキウ音楽院ででアドルフ・レシュチンスキーのもとでバイオリンの勉強を始めた。モスクワ音楽院でダヴィド・オイストラフとドミトリー・ツィガノフに師事。1964年プラハ国際ヴァイオリンコンクールで優勝した。また同年に第3回全連邦コンクールでも優勝している。1990 年代初頭よりモスクワ国立音楽院で教鞭を執り、1995 年からは武蔵野音楽大学の客員教授を務めた。1963年からピアニストのイーゴリ・ジューコフのジューコフ・ピアノ三重奏団にチェリストで兄のヴァレンティン・フェイギンと共に参加した。妻はピアニストのエレーナ・アシュケナージでウラディミール・アシュケナージの妹である。エレーナも元武蔵野音楽大学客員教授。甥のドミトリー・フェイギンはチェリストで東京音楽大学教授を務める。これはフェイギンが1976年頃リリースしたヴァイオリン小品集である。A面にはなじみのある曲やそのヴァイオリン編曲が並ぶ。B面は2つのロシア作品という構成。なじみのないB面の2曲を紹介。アントン・ルビンシテイン(1829 - 1894)はロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者。姓は日本ではドイツ語風にルービンシュタインと表記されることも多い。佐藤泰一著「ロシアピアニズム」をお持ちの方なら必ず出てくる名前である。但し佐藤氏はルービンシュタインとしているが誤りではない。チャイコフスキーは兄であるアントン・ルビンシテインの弟子であった。弟のニコライ・ルビンシテインも作曲家。ポーランド生まれのピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインと血縁関係はない。あまり知られていないが、ピアノソナタやピアノ変奏曲の全楽章・全曲を演奏したのちに拍手をもらうピアノのリサイタル形式を確立したのがルビンシテインである。それまでは楽章の抜粋のみを演奏することは珍しくなかった。これがヨーロッパに逆輸入されて現在に至る。シューマンやショパン、リスト、ベートーヴェンは十八番であり、しばしば長時間に及んだ。残されたプログラムを見る限り、全曲で3時間越えといったものもあった。多くのピアノ曲を残し、自身もピアノの名手であった。Op.11は元々9つのサロン風小品で内1~3番がVnとPfのための2重奏曲である。1楽章のVnソナタに近い優美な作品。エディソン・デニソフ( 1929— 1996) は、シベリア地域のトムスク の生まれ。ソビエト連邦の崩壊に前後してロシアを去り、フランスに事実上亡命した。作曲はドミートリイ・ショスタコーヴィチの指導を受けており、作曲家への転身もショスタコーヴィチが親身になって支えてくれた。現代の国内外の演奏家のために大作の作曲を続けており、オーレル・ニコレのためにフルート協奏曲を、ギドン・クレーメルのためにヴァイオリン協奏曲を書き上げた。ハインツ・ホリガーやエドゥアルト・ブルンナーにも作品を献呈している。VnとPfのためのソナタは初期の1963年の作品。このLPが初録音かもしれない。いかにも現代作品風であるが聴きやすい。ヴァイオリンのアタック音を上手く生かした曲調である。このLPで唯一のアバンギャルドな作品になる。当LPは全体として美音を生かした美しい仕上がりであり、唯一現代作品風であるデニソフ以外は誰もが羨むようなVn作品集である!
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