商品コード:1383-025[SUPRAPHON] K.アンチェル/ ヤナーチェク:シンフォニエッタ, 狂詩曲「タラス・ブーリバ」
商品コード: 1383-025
商品詳細:恐ろしく良い録音。ヤナーチェクの管弦楽曲というのはチェコの本場の録音でなければ興味を持たれる作品ではない。しかし、やはり地元録音は説得力が違う。「シンフォニエッタ」はチェコ陸軍のための軍隊曲。「タラス・ブーリバ」は小説「ブーリバ隊長」を基にした標題作品。どちらも軍隊色の濃い作品だが、完成度は高く、アンチェル/チェコpo.の多彩な表現力と音質の良さでSXLのよう。重低音から抜けの良い高音までオーディオファイルとしてたっぷり楽しめる。日本人には馴染みのないヤナーチェク作品。何を基準に選んだら良いのだろう? 答えは定評ある本場の音楽家に任せるという姿勢が正解だと思われる。現地人にしか表現できない御国物はそれで良いのでは?優れた指揮者が逆立ちしても表現できない作品は常に存在する。いかな3つ星フレンチ・レストランのシェフがいても、すしを握ってもらおうとは思わないはずである。それと似たような音楽は意外に多い。アンチェル/チェコpo.によるヤナーチェクの管弦楽曲なら彼らに任せてもよい。アンセルメやクリュイタンスよりそれらしく感じるはずである。「シンフォニエッタ」のような曲はメジャー作品として、スラブ人指揮者以外でも演奏するが、それらは該当指揮の音楽を聴くための録音であり、所謂本場の演奏ではない。まずは「本場の演奏」を知って、以降は好みの指揮者でというのが筋だろう。「タラス・ブーリバ」等は歴史を題材としており、その最たる例だろう。村上春樹の小説「1Q84」にG.セル指揮クリーブランド管の「シンフォニエッタ」が登場するらしいが、村上春樹はアンチェルの録音を知らなかったのだろう。
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