作品名：ドヴォルザーク:序曲集/演奏会用序曲「オセロ」Op.93, 劇音楽「ヨゼフ・カイエターン・ティル」～序曲「わが家」Op.62 | 演奏会用序曲「自然の中で:Op.91, 演奏会用序曲「謝肉祭」Op.92

レーベルタイプ：【英国でのステレオ・オリジナル】---赤/銀SC, グルーヴガード厚手, スタンパー/マトリクス:E 168-1E 167-1(最古に近い), 1963年頃の製造EMIプレス(英国でのステレオ最古)

ジャケット：【英国でのステレオ・オリジナル】---折返表コートペラ, 1時に小型金ステレオ・シール付, 2時に〇Records for Plesure Paul Hamlyn, ⓅなしⒸ1963/1962, ジャケ裏年号:なし(英国でのステレオ最古・英国製造),

トピックス：1962年2月録音プラハ・芸術家の家(ルドルフィヌム)・ドヴォルザーク・ホールSUPRAPHONスタジオにてモノラル/ステレオ録音, 1963年Supraphon A.S.によりコピーライト登録・同年輸出仕様がSUPRAPHON:SUA 10432/SUAST 50432(赤/銀SC逆内溝レーベル・折返両面コートペラ・ジャケット入り)にて初リリース, 初期番号はない, 年国内仕様はSUPRAPHON:不明/SV 8084にて初リリース(未入荷), 英国では1963年頃EMIによるライセンス製造の英SUPRAPHON:SUAST 50432にて初リリース→1970年頃英Classics For Pleasure:CFP 145, これは英国で製造された初年度リリース分ステレオ・オリジナル, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細：ドヴォルザーク/アンチェル/ステレオSCレーベルと来れば、これは悪かろうはずがない。序曲ばかり4曲を収録。あまり演奏されない曲だが、ドヴォルザークらしさを随所に感じられる曲ばかり。これらは「自然と人生と愛」というタイトルで3曲の序曲がまとめられ、1892年プラハで初演された曲集。ドヴォルザークは交響曲だけでなく、交響詩、管弦楽の分野でも大きな足跡を残した。録音が多いとは言えないがアンチェル/チェコpo.の演奏ならば、文句なしの決定盤! ドヴォルザークはアメリカに渡る、その直前の51才の時には、まとめて序曲三部作「自然と人生と愛」という演奏会用序曲の3部作を創作した。3曲まとめて演奏することを意図して作曲されており、一種の組曲と見ることもできる。その3曲が「自然の中で」Op.91、「謝肉祭」Op.92、「オセロ」Op.93の3曲である。出版は1894年にジムロック社から行われた。当初はまとめて作品91とするはずであったが、結局異なる作品番号を付けて出版された。Op.番号は連番となっている。このLPはその3部作と全く出自の異なる序曲「わが家」Op.62が収録された4曲入りドヴォルザーク:序曲集のLPである。「わが家」Op.62は劇音楽『ヨゼフ・カイエターン・ティル』として作曲された中の10曲の中の1曲であるが、現在ではこの序曲以外が演奏されることはほとんどない。従って「わが家」Op.62は前記のような演奏会用序曲ではない。ヨゼフ・カイエターン・ティル(英語版)は、チェコの近代演劇を確立した実在の人物(1808年 - 1856年)。晩年は独立運動に荷担した罪を問われ、旅役者として極貧のうちに亡くなった。この曲のタイトルはしばしば「わが故郷」と訳されるが、「わが家」がより適切な訳である。ドヴォルザークはこれら序曲の他に5曲の交響詩を作曲していて、その他管弦楽曲も数曲ある。序曲は交響曲等の大作の余白に入ることが多く、序曲だけを集めた序曲集LPは多くない。K.アンチェル指揮チェコpo.の演奏なら、聴いてみようか?というような安直な切っ掛けで良いと思われる。意外なほどの名曲揃いに驚くことになるはず。きっと満足いただける序曲集LP!御国物のマイナー作品だけに思い切りがよく屈託のない素直で元気の良い演奏である!

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