商品コード:1383-034t[SUPRAPHON] V.ノイマン/ マーラー:交響曲7番
商品コード: 1383-034t
商品詳細:指揮者ヴァーツラフ・ノイマン( 1920- 1995)はプラハ生まれ。ヴァーツラフ・ターリヒに学んだ。在学中から音楽院内の弦楽四重奏団でヴィオラ奏者を務めた。1945年にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団のヴィオラ奏者となる。1947年、当時チェコ・フィルの首席指揮者であったラファエル・クーベリックが急病となり、その代役として指揮者デビューを果たし、翌年から常任指揮者となった。ブルノ交響楽団、プラハ市交響楽団で指揮を執り、その後活躍の場を東ドイツに移す。1964-1968年にコンヴィチュニーの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団楽長に就任した。1968年、プラハの春にソヴィエトが介入するとアンチェルはカナダに亡命、ノイマンはその後任としてチェコ・フィルの首席指揮者に就任し、祖国に戻った。この際、ソ連の介入に東ドイツが同調し東ドイツ軍を参加させたことに抗議して、ライプツィヒのポストを辞任している。また、シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者を務めていた同胞のマルティン・トゥルノフスキーも、同様に職を辞した。1964-1968年にETERNAに多くの録音を残した。ETERNAで最初に企画された複数指揮者によるマーラー:交響曲の中でマーラーの5/6/7/9の4曲を録音している。ETERNAの最初のマーラー全集の一翼を担った。「プラハの春」事件でチェコに戻ったノイマンはすぐにチェコ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者に任命される。くしくもチェコ・フィルの首席指揮者だったカレル・アンチェルもまた「プラハの春」事件に抗議して、米国への演奏旅行中のそのまま亡命してしまった。「プラハの春」事件は音楽界にも多大な悪影響を及ぼした。ノイマンはこの事件を機にチェコ・フィルの首席指揮者となり1989年まで20年間その座に座った。この期間にETERNAでは全曲録音を果たせなかったマーラー:交響曲全集録音を1976年~1982年の6年をかけて果たすこととなる。同時にこの録音がSUPRAPHONにおける初のマーラー:交響曲全集録音となった。7番は1977/78年に録音されたステレオ。3/8/9番はデジタル録音となった。時代的にアンチェル時代の音は出ないが、アンチェルはマーラーを1/9番の2曲しか録音しなかったのでマーラーファンにはノイマンの全曲録音はありがたい結果となった。全体にまだチェコ・フィル特有の温かみのある弦楽の音はかろうじて残っていてそれが救いとなっている。速めのテンポでストレートなアンチェルのスタイルに比べゆったりした歌い回しでゆとりあるテンポと抒情的な温かい響きを求めたノイマンのマーラーはそれなりに高い評価を得た。マーラー演奏に限って言えば1970年代~1980年代全はという時期の録音においてノイマンの果たした役割は大きく、これ以上に臨むべくもない演奏であったと言えるだろう。
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