商品コード:REG-4331[仏FY] M.C.ジロ(pf) / ダンディ:PfソナタOp.63, ショーソン:いくつかの舞曲Op.26(全4曲), マニャール:散歩(プロムナード)Op.7
商品コード: REG-4331
商品詳細:この盤はダンディの30分を要するソナタが中心となる。オーリックと同じ年の録音だが、ここではベーゼンドルファーを弾いている。エンジニアは同じFrançois Carbou(FY-Solsticeレーベルのオーナー)なので、考えがあってのことだろうが、確かにマニャールでは楽器の選択が正しかったと思わせるところがある。この一連の録音は、おそらくカルブがジロに惚れ込んでのことだったのだろう。音質はピアノ録音の水準を遥かに超える。入荷の少ないレア盤。マリ・カトリーヌ・ジロは1949年フランス生まれの女性ピアニスト。 ボルドー音楽院、パリ音楽院で ピアノを学んだあと、P.バドゥラ・スコダとG.シェベークに師事。クララ・ハスキル・コンクールで優勝した。「パリのフェスティバル・エスティバル」、 シャトー・ド・バガテルの「ショパン・フェスティバル」他多数の音楽祭に参加。フランス作品を中心にロマン派、近現代作品まで幅広くこなす。特筆すべきは、やはりパリ音楽院スタイルがしっかり身についていることだろう。さらに磨き込んだ自身の感性で、あまり演奏されないが良い曲を探してくる。このLPはピアノ好きでもなかなか持っていない穴を埋める貴重な録音。B面の数少ないショーソンのピアノ作品の中の代表作である「いくつかの舞曲(全4曲)」はフランス的なアンニュイが散りばめられた幻想的な作品で自己陶酔的ともいえる。その中の「サラバンド」は、ドビュッシーの『ピアノのために』とよく比較される作品である。深い内省的な悲しさを帯びた曲。マニャール(1865 - 1914)は4つの交響曲を書いたフランス人で「フランスのブルックナー」と称された。ベートーヴェンやワーグナーを敬愛した師匠であるダンディの影響が強いと言われる。マニャールの散歩(全7曲)も純フランス的部分とドイツ的な要素が入り混じったスタイル。7曲から成る、なかなかの大作然とした組曲風の作品である。幻想的でもあるが芯の通った力強い曲で印象派風の曲とは一線を画す。ジロのピアノで初めて聴いた作品だが、近代フランス作品の奥深さを痛感した次第。ドイツ・ロマン派が苦手な方には新しい世界が見えると思う。
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