商品コード:1382-013[PHILIPS] J.P.ランパル(fl)/ モーツァルト:Vnソナタ・Fl編曲集/Vnソナタ18番K.301, Vnソナタ32番K.376, Vnソナタ41番K.481
商品コード: 1382-013
商品詳細:ランパルは1964年に初めて来日の公演を行った。多くの録音のおかげで既に有名であっただけに、人々の期待は大変高まっていた。彼は読売日本交響楽団の招聘で来日し、1964年4月17日、東京での最初の演奏会ではイベールとモーツァルトの協奏曲KV313を演奏し、1975年までの演奏ツアーは同楽団が企画した。ホールは満員で、たちまち聴衆に大きな印象を与えた。ランパルは日本が気に入り、以降頻繁に訪れている。1964年には協奏曲だけでなく小林道夫(cemb/pf)と1枚、日本民謡:春の海を含むリサイタル盤の録音も行った。この録音は既にその時に計画されていたのかも知れない。翌1965年ピアノの井上二葉(ふたば)とのデュオでモーツァルトのVnソナタをフルート・ソナタに編曲した3曲を録音したのが当LPである。詳しい日付けや場所は不明だが東京で録音されたことは間違いない。恐らく日本コロムビア・東京スタジオだと思われる。ピアノの井上二葉は1965年よりランパルの相方を務めることになったらしい。2人は1981年まで100回を超える演奏会と数々の録音で共演した。演奏ツアーは札幌交響楽団との共演も含めて次第に日本の各地に拡大し、1968年まで毎年続けられることとなった。1967年にはパリ・バロック・アンサンブルを招聘し、同時にヴェイロン=ラクロワとのリサイタルを開催したことから特別な年となった。以降ランパルを中心にオーレル・ニコレ(1968年)、アマデウス四重奏団(1972年)、マクサンス・ラリュー(1973年)等が来日し共演を行った。日本コロムビアは1975年までに13点の日本録音を行っている。これはランパルの2年目の日本録音で、井上二葉との最初の録音となった。井上二葉(いのうえ ふたば)は1930年シドニー生まれの日本人のピアニスト。外交官、井上庚二郎を父に持つ。4歳のときベルリンにて遠山つやの下でピアノを始め、その後ブダペストにて音楽教育を受けるなど、幼少期の大半をヨーロッパで過ごす。帰国後は黒澤愛子、豊増昇に指導を受ける。東京音楽学校入学後は安川加壽子に師事し、本科ピアノ科卒業、同研究科修了。1957年渡仏。パリにてラザール・レヴィに約1年間師事。ヴラド・ペルルミュテールに師事している。今なお積極的な活動を続けている日本ピアノ界の重鎮である。2024年11月に王子ホールで公演を行った。モーツァルトのVnソナタをフルート・ソナタに編曲した録音はランパルにとってこれが初と思われる。選曲の理由は不明だが原曲のイメージを残しつつ、フルートならではの表現に挑んだ意欲作である。2人の共演はPhilips以外に3枚が確認できている。井上二葉は伴奏者に過ぎないが、この共演で井上二葉を気に入ったランパルは、以降1980年頃まで、日本公演の際の共演を続けた。
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