商品コード:1382-014[PHILIPS] C.ハスキル(pf) / シューベルト:Pfソナタ21番, シューマン:雑記帳Op.99(抜粋8曲)/3つの小品Op.99-1~3, アルバムの綴りOp.99-4~8
商品コード: 1382-014
商品詳細:フランスで最も権威あるアカデミー・シャルル・クロが1948年から始めたディスク金賞に選ばれた1枚(1953年)。当時録音も少なく注目されていなかったシューベルトのソナタの魅力がハスキルのこの録音によって正当に評価されるようになったという事実は興味深い。演奏は白眉。特にハスキルによる第2楽章アンダンテ・ソステヌートは、一つのリートとさえ言え、シューベルトの慎み深くほろりとさせる音楽の感情が聴き手の心に迫ってくる。ハスキルのLP中、最高ランクの音質。ハスキルはモーツァルト弾きとして名を馳せたが、最も得意とし、共感を寄せていたのはシューマンとシューベルトだったと思われることは彼女の半生が物語っている。シューベルト:1951年6/10月、シューマン:1952年4月と古いモノラル録音で色々な形で発売されたが、A 00108 Lでこのカップリングが最初の形である。なかなかない完全なオリジナルの形である。従って盤質が良いプレスは多くはない。もし盤質7が出たなら是非とも入手すべきハスキルの神髄に触れられる1枚!再版になるほどデリケートなハスキルの付帯音がそがれ、骨と皮だけになってしまう。ハスキルの音は元々が柔らかく、更にはオーラのようにまとわりつく付帯音こそが命である。PHILIPSでは特にそれが重要になる。1回コピーされる度にその付帯音はどんどんはがれてしまう実にアナログ的な音なのである。ハスキルの本質はこの手で掴み切れないようなオーラの球体のごとき空気の中にこそ存在している事をご理解いただきたい。オリジナルが良いと盛んに言われるのはこの点なのである。打鍵一音で感動を与える音とは非常に壊れやすい性質を持っている。CDの中にその欠片すら残っているとは思えない。
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