商品コード:1382-024p[PHILIPS] R.カサドシュ(pf) G.カサドシュ(pf)/ ラヴェル:Pf作品全集

[ 1382-024p ] Ravel, Robert Casadesus With Gaby Casadesus – The Complete Piano Music Of Ravel, Volume1~3


通常価格:¥ 22,000 (税込)

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商品コード: 1382-024p

作品名:ラヴェル:Pf曲全集(完結)/Vol.1---亡き王女のためのパヴァーヌ, シャブリエ風に, ボロディン風に, ソナチネ, ピアノ組曲「鏡」(全5曲) | Vol.2---ピアノ連弾組曲「マ・メール・ロワ」(全5曲), 管弦楽のための狂詩曲「スペイン狂詩曲」~第3曲 ハバネラ(2Pf版), 水の戯れ, ピアノ組曲「夜のガスパール」(全3曲), 古風なメヌエット | Vol.3---ピアノ組曲「クープランの墓」(全6曲), Pfのためのワルツ集「高雅で感傷的なワルツ」(全8曲), 前奏曲 イ短調
演奏者:R.カサドシュ(pf), G.カサドシュ(pf)---(マ・メール・ロワ/ハバネラ)
プレス国:オランダ, Holland
レーベル:PHILIPS
レコード番号:A 01112-4 L
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×3, バラ3枚セット, 3 single records set
評価/レコード:7
評価/ジャケット:A
キズ情報:1枚目A面2時に微かに12回出るスレ, B面3時に微かに6回出る点, 2枚目A面10時に極小2回出る溝スレ, 3枚目A面2時に微かに2回出る点→7
レーベルタイプ:【オランダでのオリジナル/オリジナル・タイプ】---アズキ/銀Minigroove内溝×3, 表面:ザラザラ, フラット重量×2(Vol.1/3), 厚手×1(Vol.2), 英語表記・蘭/英語圏流通分, 5時にMade in Holland(ラウンド逆さ文字), フラット重量, スタンパー/マトリクス:AA 01112 ▽1L =9 670/AA 01262 ▽2L =6 670---以降省略, 1955/1958年頃製造分(オランダ最古×2と最古ではない×1・レーベルは3枚とも最古)
ジャケット:【オランダでのオリジナル】---表コートペラ×3, ⓅⒸなし, ジャケ裏年号:なし(オランダ最古)
トピックス:1951年4月3-7日/12月3-7日ニューヨーク・コロンビア30番街スタジオでのモノラル録音, 米国では1952年Columbia Masterworksによりコピーライト登録・同年米COLUMBIA:ML 4518/ML 4519/ML 4520のバラ3枚にて初リリース→1967年にOdyssey:32 36 0003(3枚組箱)にて再リリース, オランダでは1955年PHILIPS:A 01112 L/A 01113 L/A 01114 L(当装丁・3枚共フラット盤)のバラ3枚にて初リリース, これはオランダでの初年度リリース分オリジナル/オリジナル・タイプ!(Vol.2のみ厚盤の為タイプとした・3枚とも同一レーベル), フランスでも同年同一番号にて初リリース, 英国では英PHILIPS:ABL 3012/ABL 3046/ABL 3062にて初リリース, 1部の曲に旧SP録音あり, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細:ラヴェル本人と共演もあり親交が深かったロベール・カサドシュ(1899 - 1972)のラヴェルは主要ソロ作品をLP3枚にまとめたモノラル期最高ランクの演奏と、以前より高い評価を得た録音だった。第二次世界大戦中は米国に亡命した。戦後は1950年に帰国し、1952年までフォンテーヌブローのアメリカ音楽院の院長となった。録音の殆どが米COLUMBIAである。このソロ作品集の録音は1951年12月の一週間でなされた。普段から得意としていただけに、その演奏は今聴いてもいささかの古めかしさも感じさせない完成度の高さを誇る。あえて歌わず、クールに冷めた表情さえ見せる。このタイプの演奏こそ繰り返し聴いて生涯沿い遂げることが可能なものだろう。「クープランの墓」はこの演奏をリファレンスにしたい優れた演奏で未だこれを超える録音に出会っていない。典雅で深みのあるピアノはラヴェル演奏の何たるかを1951年当時既に完成さていて、後から録音に挑むピアニストたちの大きな壁となっている。今日バラで3枚揃えることはかなり困難になっている。2000年代に入り入荷は激減している。今となっては非常に貴重な欧州オリジナル/オリジナル・タイプ盤!同一国レーベルでバラ3枚揃えることは困難になった。今聴いてみるとなんとも洗練された美しい演奏である。カサドシュの演奏はフランス的な情緒が薄いと言われることが多い。理知的であり、明晰で客観性の高いスタイルで貫かれる。情感はある程度排し辛口といってよい演奏である。当時としては重要な判断であったと思われる。しかし実はこれがその後、世界的に万人に受ける演奏として模範的スタイルとなったのである。フランス人がフランスの聴衆に聴かせる演奏とは同じではない。この演奏こそドビュッシーのピアノ音楽の国際化を目指したスタイルの標準となったと思われる。カサドシュのラヴェルは1950年代初頭の米国にこれらの音楽を紹介するという重要な使命を帯びていた。その為あまりに凝った演奏は避けたような気がする。米国の聴衆に受け入れられるようなスタイルも模索したのだろう。同じくラヴェル本人から直接教えを受けたジャック・フェブリエの演奏も意外なほどストレートな演奏であった。そう考えると、ラヴェルに対し成熟した文化が根付いたフランスの聴衆と、殆ど初めて接する当時の米国の聴衆への演奏が同じであってはならない。米COLUMBIAとの協議の上で決定された演奏であったに違いないのである。しかしこのクールで普遍的なスタイルはフランス以外の世界では模範となったに違いない。この演奏でさえ、当時の米国では驚きを持って迎えられたであろうことは想像に難くない。日本文化の国際普及を考えれば容易に察しが付くだろう。

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