商品コード:1382-035p[PHILIPS] N.マガロフ(pf) / ハイドン:Pfソナタ第48番, ベートーヴェン:Pfソナタ30番, シューマン:交響的練習曲(全13曲)
商品コード: 1382-035p
商品詳細:ニキタ・マガロフ(1912- 1992)はサンクトペテルブルクでグルジア-ロシア系貴族の家に生まれる。一般にロシア人と認知されているが、マガロフ家はロシアへ帰化したグルジア人である。1918年に家族とロシアを離れ、最初にフィンランドに移民し、後にパリへ移った。生地でピアノをアレクサンドル・ジロティに、その後パリでイシドール・フィリップについて学ぶ。ロシアンスクール出身ではない。ヴァイオリニストのヨーゼフ・シゲティの伴奏者を務めたことが縁でその娘婿となり、ジュネーヴ湖畔に住まいを構えた。1949年に畏友ディヌ・リパッティが病に倒れると、その後任教授として1960年までジュネーヴ音楽院に勤め、マリア・ティーポやライオネル・ログ、マルタ・アルゲリッチらを育成した。また、彼の友人にはモーリス・ラヴェルやセルゲイ・プロコフィエフがいる。1937年からソリストとして本格的な活動に入り、亡くなる直前まで演奏活動を続けた。---Wikipedia--- マガロフのスタイルはアレクサンドル・ジロティの影響が濃厚と言われる。ジロティは大元を辿ればショパンに行きつく。ショパン弾きは世界に大勢いるがマガロフ程の格調の高さを持つショパン弾きは類を見ない。あのコルトーでさえサロン音楽の王ではあるがマガロフ程の格調はない。数あるショパン弾きの中でもその清廉さにおいて右に出るピアニストはいないのではないだろうか? これほどの大物だが、まだまだその存在が知られているとは言い難い状況である。マガロフは1950年頃からDECCAに籍を置いていたが1960年初頭からPHILIPSに移籍する。1964年からはConcert Hallに並行して活動していた。1979年までにPHILIPSで多くの録音を果たした。中でも1974-1978年に録音されたショパンのピアノ・ソロ作品全集は全205曲を有するほぼ完全な一人全集で、マガロフはショパン直系の弟子筋にあたり、この偉業は特にプロのピアニストからの評価が高いようである。これは1960年のモノラル録音でPHILIPSに移籍して間もない時期の録音である。マガロフのスタイルは地味であるが滋味とも言える。PHILIPSに来てもその地味さには拍車がかかったかもしれない。マガロフは様々な理由で時流に乗ることができなかったピアニストである。PHILIPSでもその傾向は変わらず、新進気鋭の若手にスポットライトが当たっても自身のスタイルは変わらなかった。マガロフの真価を知ることは単なる音楽ファンには難しいところがあるのは確かだろう。特にこの録音はまるで自分自身のために弾いているような雰囲気がある。世界に自身をアピールするという視点がない。その為か殆ど売れなかったLPと思われる。マガロフという頑固でアピールに興味がない老ピアニストに興味がある方にはお薦めのLP!希少であることは確か!
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