商品コード:1381-019[DCNS] S.リヒテル(pf)/ モーツァルト:Pf協奏曲20番K.466
商品コード: 1381-019
商品詳細:リヒテルのモーツァルト:ピアノ協奏曲20番というとDGGのS.ヴィスロツキ指揮ワルシャワ国立po.しか知られていない。実は1958年にソ連時代にモスクワで行ったモノラル・ライヴ録音がある。指揮はカール・エリアスベルク/ソビエト国立交響楽団であり、珍しい録音。リヒテルのモーツァルト:ピアノ協奏曲は多くはない。カナダBATONからリリースされた1966年マゼール/フランス国立管弦楽団との9番と1967年ブリテン指揮/イギリス室内管弦楽団との22/27番がある。他に1968年ライヴでスヴェトラーノフ/モスクワ室内o.と9番。1973年コンドラシン/モスクワpo.との27番。同年バルシャイ指揮/モスクワ室内o.と14番があるものの、どれもライヴ録音でLP化されていない。モーツァルト:ピアノ協奏曲のメジャーLP録音はDGGに20番しかないのが実情である。その為かリヒテルとモーツァルトは全く結びつかない印象が固定してしまった。この録音は1950年代のモノラルとは思えないクオリティでエリアスベルクの指揮がパワフルでロシアらしい強い迫力。そしてリヒテルのソロはDGGより活気があり、深みもあるように感じる。リヒテルとしては同じロシア人であるエリアスベルク/ソビエト国立交響楽団の方が当然ながらやり易いはずである。テンポも自分のスタイルで安定しており、出来の良い演奏ではないだろうか。1959年リヒテルがまだ西側に出られない時期にソ連とドイツの中間地点で行われたワルシャワでの録音はDGGが録音して大いに盛り上がり注目された録音だったが、リヒテルにとっては外遊先での演奏であり、あわただしい準備で行われた1回限りのものであったことを考えると、タップリ話し合い、準備に時間がかけられたモスクワ録音が成功したのは当然のことであろう。世界的には殆ど知られていない録音だが聴いてみれば納得される内容である。オーケストラが少々強過ぎるきらいはあるがソロは申し分なく良い。音質も驚くほど良い。通常リヒテルの20番はDGG音源であるが、これはロシアプレスが存在しない別のライブ録音である。ライヴ録音の為、MELODIYA未発売と思われる。DGG録音が嘘のような生気がしっかり感じられる演奏でオケも素晴らしく良いだけでなく、リヒテルが乗りに乗ったライヴならではの本領発揮がある!
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