商品コード:REG-4293[COLUMBIA] N.イエペス(gt)/G.ソリアーノ(pf)/ ロドリーゴ:アランフェス協奏曲, ファリャ:「スペインの庭の夜」
商品コード: REG-4293
商品詳細:スペインColumbiaレーベルだが、内容的にSXL 2091のスペイン・プレスと内容は同じである。世界に、スペインの巨匠アルヘンタの名を轟かせた超名演。アランフェス協奏曲の超名演であり、イエペスの出世作。また、スペインが世界に誇る希代の名ピアニスト、ゴンサロ・ソリアーノの名演がB面に入るという凄いLP。SXLも高価だが、この地元スペインプレスも凄い音が出てくる。スタンパーはDECCAのものではなく、自前の原盤を使用したようで、SXLとはかなり音作りが違うだろう。録音は1958年1月1日スペインで行われたとする説があるが、アルヘンタは1958年1月21日に亡くなっていて、実際は1957年5月23日マドリードというデータが正しいのではと思われる。「アランフェス協奏曲」は1939年に書き上げられ、1940年11月にバルセロナで初演された。初演のギターを弾いたのはレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(1896~1981)で、伴奏はセサール・メンドーサ・ラサーリェ指揮バルセロナ・フィルハーモニー管弦楽団だった。デ・ラ・マーサは「アランフェス協奏曲」の世界初録音も行ったらしい。オケはアルヘンタ指揮スペイン国立管弦楽団で1950年前後のSP録音らしい。デ・ラ・マーサはその後スペインRCAに1959年ステレオでの再録音がある。オケはクリストバル・アルフテル指揮マヌエル・デ・ファリャ管弦楽団。アルヘンタは当時DECCAと契約し、英国からの世界進出を考えていた時期だったこともあり、当時まだ新進の31歳のギタリストだったイエペスが抜擢されDECCAで「アランフェス協奏曲」を売り出すこととなる。スペイン・コロンビアは当時DECCAと提携があり、スペイン録音DECCA発売は問題がなかった。「アランフェス協奏曲」はいつの間にかイエペス/アルヘンタという図式になってしまったが、本来は初演者で初録音を行ったデ・ラ・マーサこそがその栄誉に相応しい。これはDECCAの営業戦略による所が大きく、実際英国録音ですらなく、音源のオリジナルはスペイン・コロンビアなのである。また録音は1958年1月1日という情報を流したのはDECCAではないだろうか?ナルシソ・イエペス(1927-1997)はスペイン・ムルシア地方、ロルカの生まれで、こともあろうかデ・ラ・マーサにギターを学んでいた。イエペスは1947年スペイン劇場でスペイン国立管弦楽団の定演コンサートに名指揮者アタウルフォ・アルヘンタにより招かれ、ロドリーゴのアランフエス協奏曲を演奏した。既に演奏会でやっていたとしてもこの録音で有名になることは完全な下剋上ではあるまいか?しかし録音が良く、演奏も素晴らしいことは確かであり、リスナーにとってはどちらでも良い事だろう。1959年にSXL 2091で発売されたこの録音は瞬く間に世界中でベストセラーLPとなり、アランフェス協奏曲=イエペスとなってゆく。ここではDECCAではなく、音源となったスペイン・コロンビア盤を紹介したい。オーディオファイルプレス、高額盤、人気盤、これらの要素から離れて、この録音がされた当時に思いを馳せることができる最高のプレスであると思えるからである。ソリアーノの「スペインの庭の夜」にもストーリーはあると思われるが、今回は割愛とした。
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