商品コード:1380-011n[ETERNA] H.ブロムシュテット/ モーツァルト:交響曲40番K.550, 41番K.551「ジュピター」
商品コード: 1380-011n
商品詳細:ヘルベルト・ブロムシュテット(1927-)は米国マサチューセッツ州スプリングフィールドで生まれたスウェーデン人。I.マルケヴィッチに師事したほかジュリアード音楽院で学んだ後に、バーンスタインにも薫陶を受けた実力派である。北欧レーベルに2枚のLPの録音がデビュー録音だが国際的には無名であった。当時のドレスデンsk.のカペルマイスターであったジークフリート・クルツに才能を見い出され1975年~ドレスデンsk.を引き継ぎ、1985年までカペルマイスターを務めた。ドイツ人ではないが、ETERNAと縁が深い。ETERNAへの録音をきっかけに世界的名声を上げた指揮者である。ベートーヴェン、シューベルトの全曲録音を行い、1970-80年代におけるETERNAの看板指揮者となった。ドイツ人でない彼が要職を与えられたのは、一にも二にも、彼の音楽観と政治から分離した安定的活動にあった。当時のドレスデンsk.が求めていたものに合致したのだろう。清潔感があり、流麗な穏やかさも併せ持つ彼のスタイルはETERNAらしい。菜食主義者でありり、それが演奏にも反映されてるようである。当盤は、主席指揮者を務めたことでも知られるドレスデンsk.との最強タッグで、実に爽快感溢れるモーツァルトである。スゥイトナーとはタイプの異なるスタイル。取り分け名曲「ジュピター」では、インテンポを維持しつつも時折見せる自然な抑揚が、ドレスデンsk.ならではの楽器の響きと相まって、自然体の何とも美しい演奏である。この録音は日本コロムビアとの共同制作で行われた。ETERNAは他レーベルとの共同制作録音の場合、録音はETERNA側が行い、マスター・テープを相手レーベルに提供する形をとるが、この録音では異例の形がとられた。ETERNA側はEberhard Hinzが通常のステレオ録音を行い、日本コロムビア側は独自に器材を持ち込み、録音技師:山本薫(Kaoru Yamamoto)がPCMデジタル方式で録音を行った。日本コロムビア側は結城徹(Toru Yuki)がプロデューサーとして1982年 Denon: OF-7041-ND (PCMデジタル)にて初リリースした。しかし何故かETERNA側では同年に発売されず、1986年になってから827 667で初リリースされた。ETERNA側の音質は他の1970年代録音と同様の音質であり、これぞETERNAサウンドと呼べるものである。対して日本コロムビア側のPCMデジタル盤を聴かれた方はお分かりのはず、同じ演奏とは思えない技術偏重の音楽性がない音質である。当社のお客様なら答えは決まっている。ETERNA側がPCMデジタルに対しての拒否は当然のことであった。当時の日本における技術偏重主義は時期尚早だったのである。是非ETERNA側の適切な音質で聴いていただきたい!
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