商品コード:1380-032b[PHILIPS] I.マルケヴィチ指揮 I.リヴァデネイラ(ms) / スペインの印象/ファリャ, シャブリエ, ラヴェル
商品コード: 1380-032b
商品詳細:マルケヴィチがスペイン放送so.を振った珍しい録音。スペインの印象-1(802 779 LY)とは内容が異なる。どちらも1960年代後期の録音・発売。数枚分が録音されたようだ。これもスペイン作品だけが収められる。歌は I.リヴァデネイラ(ms)、地元のメゾ・ソプラノが参加。オケ・歌手は全てスペイン勢なので完全にスペイン色が出ている。違うのはオケのコントロール。本物の空気の中にもどこか整然としたものを感じるのは指揮者の力だろう。イーゴリ・マルケヴィチ( 1912- 1983)はウクライナのキエフ(キーウ)生まれだがフランスに帰化した指揮者。バレエ・リュスの主宰、セルゲイ・ディアギレフとの出会いが重要な点であり、彼の運命を決めた事実である。ロシア・バレエ団からの委嘱作品によって衝撃的なデビューを果たし、1950年代初頭よりLP録音に活躍した。時期的には英国EMI、フランス・パテ、DGG、PHILIPS、PHILIPS以降の5期に大きく分けられる。勿論英国EMI以前にも録音はあるが僅かである。それぞれのレーベルでメインに近い指揮者として、それぞれ多数の録音を行った。1959年までDGGにコンセール・ラムルーo.との録音がある。PHILIPSへの録音が始まるのは1960年頃からと思われる。マルケヴィチがコンセール・ラムルーo.の首席指揮者に就任したのは1957年で1961年に退任した。コンセール・ラムルーo.を振った録音はDGGに1957~1961年まである。従って1960年と1961年はマルケヴィチはDGGとPHILIPSを掛け持ちした時期である。だがマルケヴィチが1965年よりスペイン放送交響楽団で活動したことはあまり知られていない。スペイン放送交響楽団は1965年にスペイン放送(RTVE)により設立された。イーゴリ・マルケヴィチを初代指揮者に迎え、楽団のアンサンブルを鍛え上げた。オケの新規立ち上げに参加した初めてのケースと思われる。しかしマルケヴィチは多忙を極めていた為、同時期に補佐としてアントニ・ロス=マルバが1965年–1967年に、エンリケ・ガルシーア・アセンシオが1967年–1984年まで、時期をダブり、オドン・アロンソが1968年-1984年まで副主席兼、実質首席指揮者としてサポートし、その後、アロンソは16シーズンにわたり在任し、国内外へのツアーを行うなど楽団の知名度を高めた。マルケヴィチ自身は頻繁にスペインを訪れることはできなかったが名誉主席指揮者のような形で骨格を固めた功績は大きい。マルケヴィチは1960年代に2枚のLPをスペイン放送交響楽団(現在はRTVE交響楽団)と録音し、PHILIPSから発売された。いずれもイベリア/フランス作品である。これはその内のVol.2。
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