商品コード:1379-058[TEPPAZ] J.フルネ/ ラヴェル:ラ・ヴァルス, ボレロ
商品コード: 1379-058
商品詳細:リヨンに本社を置いたTEPPAZレーベルの最初期録音。何とPhilips社のJ.フルネがラヴェルを録音していたとは、世紀の珍録音。しかもモノラルで45回転盤とは驚き。TEPPAZ社は1952年から主にポータブル電蓄を製作したオーディオメーカー。仏らしい美しいデザインで蓋裏にスピーカーが内蔵されていた。フルネのラヴェルは、Philipsに録音はなくTEPPAZが独自に製作。1961年発売らしい。実にアナログ的な自然な音質。ラムルーo.の華やいだ音がまるで夢のよう。これは12"の45回転ヴァージョン。モノラルが12"の45回転盤で発売され、ステレオは33回転の10"盤(25S 2)で発売された。ステレオは未入荷!非常にスタルジックでエスプリを感じるフランス人指揮者ならではの演奏でロザンタールの演奏に近いものを感じる。モノラルといえ45回転盤の威力は大きいものがあり、ステレオと言われも信じてしまうほどの高音質。「ボレロ」は適度なテンポで 優雅さが立ち込める秀演である。「ラ・ヴァルス」も奥ゆかしい表情の雰囲気のある個性的な演奏。何故TEPPAZのようなマイナー・レーベルへの録音であったのかは不明だが、人に知られて欲しくないLPであるだろう。こっそりとひとりで優越感に浸りながら愉しむにふさわしい珍品!ジャン・フルネ(1913-2008)はフランス・ルーアン生まれの指揮者でフルート奏者。パリ国立高等音楽院でガストン・ブランクアとマルセル・モイスにフルートを、フィリップ・ゴーベール(自身もフルート奏者)に指揮を師事した後、パリ国立高等音楽院に入学。15歳のとき、ルーアンの芸術劇場管弦楽団とフルートで共演。1936年から1940年までルーアン、1940年から1944年までマルセイユ、1944年から1957年までパリ・オペラ・コミック座のディレクターを務め、指揮者としての地位を確立した。1944年から1962年までパリ・エコールノルマル音楽院の指揮科の教授も務めた。1949年、1950年にはラジオ・エイレアン交響楽団の客演指揮者を務めた。1950年にコンセルトヘボウ管弦楽団とデビュー。1961年から1968年まで、ヒルヴァーサムのオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任し、指揮の指導にもあたった。1968年から1973年までロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を、1973年から1982年まで新設されたイル・ド・フランス国立管弦楽団の音楽監督を務めた。1983年から1986年まで東京都交響楽団指揮者となる。最後の演奏会は2005年1月、91歳のとき東京都交響楽団と行った。その後、オランダのヒルバーサム近郊のウェースプの自宅に引きこもり、2008年に95歳で死去した。
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