商品詳細：J.シゲティ(vn)による1960年のMercury録音。前年のブラームスと同じくメンゲス指揮でロンドン交響楽団という組み合わせで、ロンドンのタウンホールで録音された。収録された2曲はシゲティ本人が直接の交流を持った作曲家2人の作品で、特にプロコフィエフのVn協奏曲1番は「彼以上に、この曲をすばらしく弾けるヴァイオリニストは他にいない」と作曲家本人から太鼓判を押された作品であり、ビーチャム指揮ロンドン・フィル、セル指揮ニューヨーク・フィルと、時代ごとに名演を残した。恐らく三回目となる当録音のとき、シゲティは70代に差し掛かろうという最晩年である。正直言って肉体的な衰えというのは感じるが、精神的に成熟した者にしかできない表現を聴く事ができる。母国ハンガリーでI.フバイに師事し、ブゾーニやヨアヒムからも深い影響を受け、20世紀を代表するヴァイオリニストとして大成したシゲティ。その人生、その魂を、ありのまま吹き込んだかの様な録音である。

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