商品コード:1378-064[DECCA] W.ボスコフスキー/ グリーグ:ホルベアの時代より, 悲しい旋律, ノルウェーの旋律 他
商品コード: 1378-064
商品詳細:1976年なので小デッカでオリジナルだが、'70年代とは言えDECCAのSXLはやはり素晴らしい。'76年でこれだけの音質を保持しているレーベルはそう多くない。大変珍しいレパートリーだがなかなか良い。まるでモーツァルトを聴いているような気持ちになる程、軽快で弾んでいて音楽が踊る。北国の寒々としたグリーグではなく、少々ラテン的で楽しくなってくるグリーグなのでボスコフスキー好きの方は心配はいらない。この人は何をやっても音楽を明るく楽しくしてくれる! 1974年12月ロンドンで録音されたボスコフスキーの英国録音。ウィンナ・ワルツの権化として名を馳せたウィリー・ボスコフスキー。DECCA所属の指揮者であるボスコフスキーは恐らくDECCAの要請に応じる形でナショナル・フィルハーモニック管弦楽団を振ったのだろう。しかも曲は全く畑違いのグリーグ:管弦楽作品集。ドル箱指揮者であったボスコフスキーで更に新境地を開拓したかったのだろう。ボスコフスキーのファンであれば、他流試合にも大いに興味を持つだろうと踏んだようである。ほぼ初めて取り組むボスコフスキーには大変ではあるが、聴き手としては新しい境地を感じることができる機会である。ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団はロンドンにあるレコーディング専門のオーケストラである。EMIがレコーディング専門のオーケストラであるフィルハーモニア管弦楽団を擁するようにDECCAも同様のオケを持っていた。頻繁な出番は無いにしろ、伝統あるオケを客演するより、指揮者の負担は小さい。ナショナル・フィルハーモニックo.を振る条件でボスコフスキーもこの異例のオファーを承諾したのではないだろうか? ボスコフスキーのリラックスが伝わるような平和な音楽が流れる。決してストイックではないが、ボスコフスキーの美学がしっかり盛り込まれた演奏である。北欧作品は指揮者により大きく表情を変える。こんな美しい仕上げの北欧作品であって誰も困る人はいない。誰もがたっぷり愉しめる音楽となっている。この世界は本場の北欧系指揮者では出せない世界観。ウィーンを代表する指揮者ならではの甘く美しいグリーグ:管弦楽作品集である。
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