商品コード:1377-042n[COLUMBIA] D.リパッティ(pf) / ブザンソン最後のリサイタル-2/ショパン:13のワルツ(2番なし)
商品コード: 1377-042n
商品詳細:1950年9月16日、リパッティは医師の反対を押し切り最後のリサイタルに臨む。拍手が鳴り止むとおもむろにアルペジオを弾き、バッハ、モーツァルト、シューベルト、最後にショパン:ワルツに至る。体力的にも限界だったのか、最後から2番目に弾くはずであった第2番を飛ばして第1番を弾き、舞台を去った。ここには収録されていないが、アンコールではバッハ:「主よ、人の望みの喜びよ」を演奏。リパッティの偉大さを確認する事になる、伝説と呼ぶに相応しいライブ!英国ではバラ2枚で出た為、揃わないことが多い。今回オランダ盤のVol.2の単売!Vol.2はワルツ集だがスタジオ録音とは異なり13曲だけである。スタジオ録音とはまた異なる雰囲気に包まれるリパッティの生前最後の公開演奏と録音となった。同年12月2日、33歳でジュネーヴ郊外でこの世を去った。死因は白血病といわれることが多いが、実際はホジキンリンパ腫である。リサイタルがリパッティの死後すぐに発売されなかったのは、曲目が同年夏のジュネーブでのスタジオ録音と重なるという理由だけでなく、録音そのものが失敗だったというワルター・レッグの判断もあったのだろう。もともと放送用の録音だったらしい。なおこの日、リパッティがこのリサイタルの最後に弾いた曲はバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」と言われている。しかし録音チームはこの演奏を録りそこねたらしい。現場に居合わせた人々の証言によると、リサイタルの最後の1曲に予定されていたショパンのワルツ2番「華麗なる円舞曲」Op.34-1をリパッティが苦痛のあまりに弾くことができず、第1番を弾き、楽屋に運び込まれた。弾き始めたが途中でやめてしまったという証言もある。観客は帰らずに待っていた。やがて鎮痛剤を打ったか何かして、リパッティはステージに戻り、予定されていたワルツではなく、バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」を弾いた。しかしその時点で録音チームは既に機材を片付け始めており、この「最後の」演奏を録音できなかった……ということである。ブザンソンでのショパン:ワルツ集を同年のスタジオ録音と同じ内容という理由で見送る理由はない。全く別の録音なのである。
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