商品コード:1376-003[DECCA] E.アンセルメ指揮 E.アーメリング(s)/ バッハ:カンタータ130番B.130, 101番B.101, 67番B.67
商品コード: 1376-003
商品詳細:ミゾ無しED3でオリジナル。あまり入荷の無いバッハ・カンタータのオーディオファイルLP。アンセルメとしてはかなり珍しいレパートリー。バッハといえども音質が良いに越した事はない。アンセルメはここでもスイス・ロマンドを用い、アーメリングを起用し、バッハらしさを演出。録音が良い為、器楽部と合唱の分離が特に良い。バッハもこういったすっきりとした器楽部は歓迎である。さすが、アンセルメのオケはこういう曲も素晴らしく見通しの良い仕上がり。8ページのリブ付き。大DECCAの音はさすが。アンセルメは1966年7月と1968年8-9月の2回だけバッハのカンタータ録音に取り組み、順不同で12/ 31/45/67/ 101/ 105/ 130の7曲の教会カンタータをLP2枚に録音した。ただし105番は全曲ではなく3曲の抜粋に留まった。他には1961年11月に管弦楽組曲2/3番も録音している。これがアンセルメの全バッハ録音ではないかと思われる。DECCAは宗教大作をミュンヒンガーに絞って任せていて、アンセルメには箱物になるようなバッハ作品を依頼することはなかった。エルネスト・アンセルメ(1883- 1969)はスイスののフランス語圏にあるレマン湖畔の町ヴヴェイで生まれた指揮者である。ロシア作品やフランス作品を得意とし、バッハとは無縁の指揮者に感じられるが、実は7曲ものカンタータ録音があること自体が驚きの事実である。時に当LPは1968年8/9月録音で亡くなる5か月前となる、アンセルメ最晩年の記録である。1968年11月、ニュー・フィルハーモニア管と共に、ストラヴィンスキーの『火の鳥』の録音が記録上最後ではあるが、合唱も入る大規模作品という点では当カンタータ集が最後期といえる。この老巨匠が最終期に選んだ曲がバッハ:カンタータ集であった事実は面白い。本人しか解からないことだが、気になる事実である。フォーレのレクイエムやオネゲルのクリスマス・カンタータなどで評価の高い録音を持つアンセルメにはバッハ:カンタータ集はさほど難易度の高いものではなかっただろう。DECCAではお馴染みのエリー・アーメリングがソプラノで参加しており、お馴染みのメンバーである。晩年はバッハのカンタータを好んで指揮していたという記録があり、実演と録音は同じではないという事だろう。アンセルメらしい、すっきりとした中にも味わいを感じる演奏。勿論ステレオ・オーディオファイルプレスである!
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