商品コード:1376-014[PHILIPS] B.d.ヴィルデ(cl) H.バルワーザー(fl) P.ベルハウト(hp) / モーツァルト:Cl協奏曲K.622, Fl・Hpのための協奏曲K.299
商品コード: 1376-014
商品詳細:モーツァルト・ジュビリーに入ってもおかしくない時期の録音だが、既にシェーンホーファーの録音(A 00698 R)があった為に入れなかった盤。コンセルトヘボウの黄金期でもある'50年代に活躍したソリスト達による人気協奏曲2曲。厚みと力のあるオケをバックに、管の名手達の名人芸が展開。特に、クラリネットのヴィルデの音色は柔らかく、雲の上を歩くようなふんわりとした滑らかさを感じる。超絶技巧を持ちながら、それを感じさせない名人中の名人。うっとりする音色!クラリネットのブラム・デ・ウィルデはコンセルトヘボウo.のクラリネット首席奏者だった。フルートのバルワーザーやチェロのデ・マヒュラらとともに、名手として知られていた。黄金期のコンセルトヘボウo.の色彩をそのままクラリネットに凝縮した音といえる。録音は多くなく、他にはS.ゴールドべルク指揮オランダ室内o.時代にやはりモーツァルトの協奏交響曲K.297Bなどがある。B面は御存じフーベルト・バルワーザー(1906 - 1985)、ドイツ出身のオランダのフルート奏者が参加のFl・Hpのための協奏曲K.299。アーヘンの歌劇場で首席奏者を務めていたエミール・デーリングに師事し、ハンブルクでヴィルヘルム・ティーフトルングの薫陶を受けた。1928年から1935年までハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めた後、1936年から1971年に引退するまでアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団で首席奏者を務めた。ウィーンのワナウゼクとともにLPモノラル期を代表する名手である。ここでは女性ハープ奏者フィア・ベルハウト(1909 - 1993)と共演。ベルハウトは日本では無名に等しいがオランダ・ロッテルダムの生まれで、英国紙「インディペンデント」は彼女の死去の記事で、「彼女は「おそらく今世紀で最も影響力のあるハープ奏者」と評した。アムステルダム音楽院でローザ・シュピアに師事し、ハープを学んだ。アムステルダム・コンセルトヘボウで演奏し、1933年から1945年までは第2ハープ奏者、1945年から1960年までは首席ハープ奏者を務めたほか、ソロ活動でも成功を収めた。アムステルダム音楽院で教鞭を執り、その後1974年からはマーストリヒト音楽院で教鞭を執った。1960年代にアムステルダム近郊のクイークホーフェンで開催される国際ハープ週間を設立した。これは後に世界ハープ会議に発展している。バルワーザーとの共演に相応しいオランダの重鎮的音楽家であった。モノラル期における名盤の一つと見て異論はない1枚である。全体にセピア色の優しいベールが感じられ、ノスタルジックな雰囲気が支配する。
H.バルワーザーの在庫一覧へ









