作品名：スペイン歌曲集-2/フアン・デ・アンチエタ:愛をこめて、私の母よ, フランシスコ・デ・ラ・トレ:パンパーノ・ベルデ, パブロ・エステーベ:心よ、共に悲しもう!, エンリケ・グラナドス:嘆きにくれるマハ(全3曲)-- No. 1. Ay majo de mi vida!--No. 2. Oh, muerte cruel!--No. 3. De aquel majo amante, 同:昔風のスペインの歌曲集～ No. 3. El majo discreto, ～ No. 7. El tra la la y Punteado, ～No. 5. El majo timido | ホアキン・トゥリーナ:「サルヴェ・レジナ」の形式による希望の聖処女に捧げるサエタ Op. 60 (声とピアノ版), 同:セビーリャの唄 Op.37～第5曲 エル・ファンタスマ, 同:カンシオーネス形式による詩 Op. 19～第3曲 カンタレス, ヘスス・グリーディ -:6つのカスティリアの歌～ No. 3. Llamale con el panuelo, ～ No. 4. No quiero tus avellanas, ～No. 5. Como quieres que adivine …, ハビエル・モンサルバーチェ: 5つの黒人の歌(全5曲) --No. 1. Cuba dentro de un piano--No. 2. Punto de habanera--No. 3. Chévere--No. 4. Cancion de Cuna para Dormir a un Negrito--No. 5. Canto negro

レーベルタイプ：【フランスでのオリジナル】---青2本線狭内溝, ブルーライン, 12時にMade in France, Ⓟ1975, グルーヴガード厚手, スタンパー/マトリクス:3S1/4S2, Time Code:320/320, 1975年頃製造分(最古)

ジャケット：【フランスでのオリジナル】---3方開両面コート厚紙背黄, 歌詞は裏面に印刷, ジャケ裏年号:なし, ⓅⒸ1975

トピックス：1975年3月ドイツ・ミュンヘン・, Alter Herkulessaal, Munich・でのステレオ録音, 録音技師:Wolfgang Mitlehner, プロデューサー: Rainer Brock, 録音監督: Rainer Brock(兼任), ドイツでは1975年Polydor International GmbHによりコピーライト登録・同年DGG:2530 598(青2本線レーベル・両面コートジャケット入り)にて初リリース, フランスでは1975年仏DGG:2530 598(当装丁)にて初リリース, これはフランスでの初年度リリース分オリジナル, ピアノ伴奏は他にR.レケホとの2531 192がある, 初めて曲名の詳細を表記した, T.ベルガンサ(ms)のスペイン歌曲集はイエペスのギター伴奏で2枚(スペイン歌曲集-1/人気のスペイン歌曲集)とピアノ伴奏で2枚(スペイン歌曲集-2/イタリア・バロック・アリア集)があり計4枚・タイトルと伴奏形式が一致しないので混同しないように注意!演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細：テレサ・ベルガンサ(1935-2022)はスペイン、マドリード生まれのメゾ・ソプラノ。同地のマドリード音楽院でピアノと声楽を学び、1954年に歌唱で1等賞を得ている。1955年にマドリードで初めての演奏会を開いた。1957年エクス=アン=プロヴァンス音楽祭で『コジ・ファン・トゥッテ』(モーツァルト)のドラベッラ役を歌ってオペラの初舞台を踏んだ。グラインドボーン音楽祭、ロイヤル・オペラ・ハウス、メトロポリタン歌劇場と多くの大舞台でモーツァルトを歌い、モーツァルト歌手として知られる。オペラのほか歌曲も得意とした。彼女の演奏会の主要レパートリーはスペイン、フランス、ドイツ、ロシア歌曲である。彼女はピアニストのフェリックス・ラビージャと結婚し、多くの演奏会を開くとともに多数のレコード録音を行った。1992年、彼女はセビリア万国博覧会の開会式に参加し、さらにバルセロナ・オリンピックの開会式でも歌った。実に息の長い芸歴を持つ。1970年代には夫・ラヴィージャとDGGの歌曲集を録音している。一度聴いたら忘れない特徴的な声質は多くの人に好まれている。この録音時39歳だが、若い頃のように声にはツヤがあり、表現力だけでなく歌が持つ背景までも描き出す才能を持っている。器楽奏者と異なり歌手は年齢を重ねるごとにより深みのある表現力を身に着けてゆく。これは1975年3月ドイツで録音されたスペイン歌曲-2。但し曲を聴くというよりベルガンサの歌を聴くという方が正しいだろう。ベルガンサは何を歌ってもすぐにそれとわかる特徴ある声であり、世界的に人気が高い。1953年からスペインのAlhambraに録音を開始、1959年にはDECCAと契約し、1960年代後期まで多くの名録音を残した。1971年からDGGに移籍し1979年まで多くの録音を残した。ベルガンサはDGGに歌曲集を4枚残している。それぞれにタイトルがあり、「スペイン歌曲集-1」がイエペス(gt)の伴奏で2530 504(1974年発売)、「スペイン歌曲集-2」がF.ラヴィーシャ(pf)の伴奏で2530 598(1975年発売)、「人気のスペイン歌曲集」がイエペス(gt)の伴奏で2530 875(1977年発売)、「イタリア・バロック・アリア集」がR.レケホ(pf))の伴奏で2531 192(1979年発売)である。内スペイン歌曲集は3枚だけだが、タイトルと伴奏形式が一致しないので混同しないように注意する必要となる。スペイン歌曲集-1とスペイン歌曲集-2は伴奏楽器が異なるので勘違いしやすい。DGGにおける器楽伴奏の歌曲集はこの4枚が全てと思われる。他はオケ付き作品となる。これは4枚の中で2番目に発売された「スペイン歌曲集-2」で、夫であるフェリック・ラヴィーシャのピアノ伴奏。スペイン歌曲集-1が中世・ルネッサンス期のスペイン歌曲集であったのに対し、こちらは1400-1911年の中世から近代までの幅広いスペイン系の歌曲集である。その為ピアノ伴奏としたのだろう。意外な程しんみりと暗調な曲が多く、底抜けに明るい作品たちではない。「スペイン歌曲集-1」とは大きく趣が異なるLPである。どちらもベルガンサ・ファンには大切な1枚となるだろう。尚ピアノのラヴィーシャはこれまでラヴィリャとした時期があるがラヴィーシャが正しいことが判明した。

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